ステップの音が鳴る
暗闇の中を舞う蝶は僕の夢
今日も真っ白なスカートが
月に照らされてふわり
いつも同じステップは
いつも同じタイミングで止まり
ふわりと
僕に手を伸ばしてきたように
こちらを向いて止まるのだ
また繰り返されるステップは
僕が眠ってしまうまで続くけれど
この音が僕の子守唄となっていく
真っ白な雲が僕の目の前を覆って
ステップの音だけが聞こえる真夜中に
僕は静かに眠りにつくのだ
タタンタン、タタンタン
僕は、眠る
.
ああ、
樹海を泳ぐ蘭鋳のように。
デタラメで、曖昧な存在でありたい。
ステップの音が鳴る
暗闇の中を舞う蝶は僕の夢
今日も真っ白なスカートが
月に照らされてふわり
いつも同じステップは
いつも同じタイミングで止まり
ふわりと
僕に手を伸ばしてきたように
こちらを向いて止まるのだ
また繰り返されるステップは
僕が眠ってしまうまで続くけれど
この音が僕の子守唄となっていく
真っ白な雲が僕の目の前を覆って
ステップの音だけが聞こえる真夜中に
僕は静かに眠りにつくのだ
タタンタン、タタンタン
僕は、眠る
.
さよならを言った5分前
また、明日までは一人の時間
君のにおいとか
君の熱さとか
一人になったときのほうが思い出されて
また会いたくなるけれど
そんなに君を求めると
君はどこかへ行ってしまうんじゃないかと思う
眼を閉じて、そこに。
風が吹いて、なでられて。
ふとした体から、君と同じにおいが。
どこでも君を感じられてしまって、
苦しいような、
恥ずかしいような、
.
不安がたくさんある。
夏になる前のこの季節は、僕にとって
最大の別れの季節だ。
もう何度と経験した別れは
涙さえ出ないほど慣れてしまったけれど。
どことなく感じる喪失感は
今でも気持ち悪くて。
頭を何も言わずになでてくれる君に
僕はいつも甘えてしまう。
表面上は泣いていないけれど、
心が泣いているって君は知っているんだね。
僕以上に僕を知っている君は
僕がこの悲しさに
結局怒りさえ覚えて
考えることを投げ出してしまうってことも
知っているんだろうけれど、
もう少しだけ、僕を助けて。
.
すべて上手くいく
わたしはただ一言、言うだけ
わたしの育てたかわいい子たちは
わたしとだいたい同じ考えを持ち
わたしの言いたいことが分かっている
エネルギーを使い果たしたわたしのために
エネルギーの有り余るあの子たちは
わたしの代わりに反発し
わたしの回復を待つ
もう少し
あと少しでわたしも準備が出来る
大切な子たち
わたしが盾になろう
悲しまないように
わたしが最大限の力で
わたしたちが一番生きやすい世界をつくる
だからもうすこし
あの子たちのやさしさのなかで
眼を閉じて
.
新しい春が来て、
もうすぐ君に恋をして一年。
あの頃の激しさはないけれど
今はとても落ち着いて毎日が穏やかです。
君の声を聞かなくても大丈夫になったよ。
その代わり土曜の夜は私だけにとっておいて。
いとおしさが溢れる昼間
ごろんと転がった君の頬をなでて
笑いあって
あの日と同じ日に
あの店のチーズケーキを買っていくね
まってて。
大好きな君。
.
いつもわたしが悪いのだとは思う。
だって、彼女が泣くから。
なんで泣くんだって。
どうしてそんなに優等生なんだって。
色々と言いたいことがたくさんあるけれど、
泣かれちゃったら何も言えなくなる。
私が悪いんだろう。
いつも不平ばっかりで。
でも、ちゃんと不平にだって理由はあるんだ。
なんで私よりも立場が上だって感じで話すんだって。
どうして干渉するんだって。
結局、泣いて私がうなずくしかないんでしょう。
別にいいけれど
なんで本当、そんなに優等生なんだって。
.
とても疲れている
眠れないの
今日こそ
早く帰って寝ようって思うのに
向かう先はいつもあの人のところで
嫌な気持ちも無くなって
宙に浮いた感覚で
その時間だけ
ゆったりと過ごせる
また一人になったら
いろいろ考えてイライラして
嫌な気分になるんだろうけれど
いつもありがとうね
これからもよろしく
.
この半年で色んなことがあった
僕が一生諦めかけていたこと
今はただ戸惑っている
あの時の熱い気持は今はなくて
なんでかな
一人のとき
不安が沸き起こってくるんだ
色々と与えられて
溺れて
ないともう呼吸もできない
かもしれない
絶対必要なのか
わからない
無くなると悲しい
涙が零れる
失うことが怖いのか
これからもずっと
何かを捨ててでも
その覚悟がまだできなくて
そんな僕が嫌で
不安になる
色んなものに一度に溺れてしまったんだ
自分の消化能力も知らずにね
.
全てが嫌になって、
投げ出したくなっている
でも
忙しい自分が好きで
余計なことを考えられない今の状況が好きで
ここから抜け出せなくて
皆先に行ってしまうことに恐れて
でも僕はまだ新しいことが出来ない
忙しくて、逃げ出したくて、
でもここにずっと留まっていたくて
矛盾した今を僕は生きて
全てをリセットして、
エラーが出てしまって
もう
どうでもいいじゃないって
開き直れたら
何も考えず、
ずっと今を生きれたら
.
いつも自分がしたいように
これが僕たちのルール
必要以上に干渉せず
いつだって自由に
離れ離れになっても
お互い、何をやっているかわからなくても
知りたいと思ったら連絡すればいい
気にならなければそのままに
電話越しに
寂しいって言いたい気分になって
いってみたけど
だからって
次の日に飛んでくるなんて
別に僕はしてほしくなかった
ただしたかったから飛んできたんだっていわれて
うれしかったけれども
結局
お互い、干渉したくて、側にいたくて、
何時だって相手を知っておきたくて
でもうざったく思われたくなくて
こんなルールを決めていたみたい
でもルールはルールだから
僕は僕がやりたいように
君の胸に飛び込んだ
.