次の機会で。と先ほど書きましたが、
ちょっと餃子とは別にUPしておきたいことがありましたので、
そのことについて書こうと思います。
それは、先日日経産業新聞で読んだコラムについてですが、
その内容は「戦略が全てではない」という内容でした。
私自身、MBAで戦略などを学んでいる関係上、
正直、「そんなわけないだろう・・」なんて思って読み進めましたが、
読んでみて納得。
そのコラムでは、関ヶ原の合戦を仕掛けた石田三成は、
戦略では勝っていたものの、裏切りにあって徳川家康に敗れた事例や、
ゴーン改革前の日産自動車がトヨタに先駆けて
海外戦略を推進したが、社内の意見対立によって、
結局、トヨタの後塵を帰すことになった事例を用い、
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優れた戦略とは論理的な完全さではなく、
組織がまとまるかどうかである。
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ということを語っていたのですが、
私自身、この意見にはものすごく同感します。
結局、どんなに素晴らしい絵を描いたとしても、
そこに関わるメンバーのベクトルが揃っていなければ成功を導くことは困難であり、
また反対に、多少不完全な戦略でも、
ベクトルを揃えることができれば、大きな成果を得られるということです。
というのも、完全な戦略を描ける人間なんてほんの一握りだと思いますし、
ほとんどの戦略は不完全であって当然だと思うのです。
であるならば、その成否を分けるのはどこの部分かというと、
やはり、「実行」の部分であり、
その「実行」を担保するのは他の誰でもない関わるメンバーであるならば、
そのベクトルが揃うということは、ものすごく大きなことですね。
もちろん、論理的に完全な戦略を否定するつもりはありませんし、
それが出来た上でベクトル一致が成されるなら、
それに越したことはないと思います。
しかし、甲乙つけがたい2案や3案が同時に出ることは、
通常、ままあることなので、
その時の判断軸としての「ベクトル一致」は非常に重要だと思います。
以前受講した「組織行動とリーダーシップ」で、
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組織を動かしていくために大切なことは、
「スキル」と「ウィル」と「ベクトル一致」
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と学びましたが、
改めてそのことを考え直すことができたコラムでした。