■出版社:PHP研究所
■著者:山本真司
■オススメ度:★★★★☆
今日は、昼からの勉強会の前に、昨日から読み始めた一冊を読破。
この本の著者は、私の尊敬する師の元上司にあたる方の本で、
「40歳からの仕事術」とあわせて是非一度読んでおきたい本でした。
内容に関しては、大胆かつキレ味の良い仕事術の提言がメインながら、
納得性も高く、読み進むたびにドキッとさせられることもしばしば。。
中でも、本書の帯にも書いてある、
「『大衆化するビジネス・スキル』では差別化できない。」
という言葉は印象深く、今現在私が学んでいるMBA的な知識を
(極端な話)価値のないものとして扱っているのには焦りましたね。(苦笑)
まあ、よくよく読んでみるとそういった「知」はベースとしてもっておき、
その上でいかに差別化できる「知」を身につける事ができるかが大切であるとのこと。
ただし、ベースとなる基本的な「知」は、
効率的にスピードをもって身につける必要があるそうですが・・。(苦笑)
ちなみに、その「差別化できる知」の見つけ方は、
「人気のないもの×好きなこと」がキーワードだそうです。
また、他にも本書には仕事をしていくうえで有益な考え方が紹介されており、
そのひとつとして、ボストンコンサルティンググループの有名なフレームワークである
PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)をビジネススキルに転用した、
「仕事ポートフォリオマネジメント」は考え方として非常に面白く、
是非実際に活用していこうと思いました。
世の中に仕事術関連の本は溢れており、
実際私もいろいろと目を通しているのですが、
本書はそこに書かれていることに
新たな視点を加えてくれる良書だったと思います。
年代もタイトルにある30歳に限らず、
20代にとっても40代にとっても参考になる内容だと思いますし、
(出版された順番とは逆になりましたが)
次に読もうと思っている「40歳からの仕事術」も非常に楽しみです。
【今日のひと言: 『ドラッカー365の金言』より引用】
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カリスマを警戒せよ
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よく「カリスマ○○」という言葉を耳にしますが、
話題性とかキャッチフレーズ的なものも含めて(?)、
本書では「カリスマ」のことを否定しています。
まあ、本書で言うところの、
知的労働者にとって大切なことはカリスマではなく実務能力である。
という言葉には私も同意です。
経営者に必要な能力は??という質問に常に出てくる答えとして、
「カリスマ性」がありますが、『ビジョナリーカンパニー(日経BP刊)』でも
ビジョナリーカンパニーを築くために
カリスマ性が必須ではないと書かれています。
結局、世の中で輝きを放つカリスマ性を意識し磨くよりも、
実務が出来てナンボ。そこに注力していくべきだということですね。