本日(?)三度目のブログです。

一応、土曜の勉強会の内容を

忘れないようにここに書き記しておこうと思います。


勉強会で何をやったかというと、

今話題(?)のインターネット業界の各社の状況を

財務諸表から考察するという内容で、実際に、

「ヤフー」「楽天」「サイバーエージェント」「ライブドア」の

4社を比較して考えてみました。


しかし、単純に比較しながめるだけでも面白いですね。

例えば、楽天のTBS株買収を有利子負債で借りたお金で行ったこと等、

当然ですが様々なニュース等が数字に表れています。


ただし、ライブドアは粉飾が事実であるならば、

単体の数字は参考にならない数字になってしまいますが、

連結で眺めるとライブドアの施策(?)が見えてきます。


「ヤフー」「楽天」の単体での売上高総利益率の高さには驚きですが、

一方、広告代理店事業を行っているとはいえ、

このアメブロのようにメディア事業も扱っている

「サイバーエージェント」は利益率が高くありません。


まあ、「起業ってこうなんだどっとこむ(NTT出版刊)」でも

藤田社長自ら言っていましたが、

代理店事業はどうしても利益率が低くならざるを得ません。

そこで、上記「ヤフー」でも明確なように、

高利益率のメディア事業でカバー(?)していかなければいけないところですが、

そのメディア事業も利益がそれほどあがっていないのが現実なようです。


では、なぜ利益があがっていないのか。


もちろん、組織の動きであったり個々のスキルという

側面もあるのかもしれません。

しかし、その段階で生産性をあげていくには限界があり、

当然ながら意識していることだとは思います。


つまり、そもそも高収益体質のメディアを

もてていないことが原因なのかもしれません。


よくよく考えてみると、サイバーエージェントのメディアで

インターネットを利用している誰もが知っているものって

正直無いように思えます。

ブログでは会員数2位といわれているアメブロも

まだ知らない人がいるのでは無いでしょうか。

(ヤフーとか楽天市場はみなさん知っていますよね。)


メディアの特性として、ある一定の規模を超えたら

そこからは全て利益になるというイメージがあります。

代理店事業のように、売上の大きさが営業マンの数に

ある程度比例するという形ではありません。


ただ、その利益体質になっているような

一定規模を超えるメディアがないのでしょうね。

まだまだ売上をメディアの数で担保している段階なのでしょう。


売上を伸ばすためにメディアの数を増やすのでは、

利益率は当然ながら見込めません。

なぜならメディアの数だけ人を増やさなければいけないからです。


やはり、難しいことかもしれませんが、

ひとつの大きなメディアをもち、そのメディアを軸とした

各事業への展開というモデルの構築が必要だと思います。

ヤフーをイメージしてもらうとわかりやすいですね。

(と、書くだけなら本当に簡単ですが。。。。 苦笑)


なんてことをウダウダと話していた勉強会でした。



【今日のひと言: 『ドラッカー365の金言』より引用】

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あらゆる組織が活動の評価尺度を必要とする

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ちなみに起業の評価尺度は

「市場」という冷徹な規律のもと、

「収益性」という客観的な尺度のもと動いており、

昨日に愛着をもつのではなく、常に再設計や修正を繰り返し、

長期的にわたって成果をあげる組織活動をめざすべき。

と本書には書いています。


確かに。。。


今日のブログの勉強会のことにも当てはまりますが、

なぜ財務諸表から企業を分析し考察するのか。

それは、別にゲームをやっているわけではありませんし、

その事象に対してとやかく言うためではありません。


全ては、実際の企業活動に対して振り返りを行い、

明日へのアクションプランをたてていくためです。


そのための練習というか訓練として、

実際の企業活動を例にとり学ぶ

というか経験をしているのだと思います。


まあ、今回の「金言」は企業がどうとかというより、

政府であり病院であり学校であり非営利団体であり、

世の中の尺度の見えにくい (だからこそ改善されにくい?)

組織のことをいっていましたが、

私なりの考えのもとうけとめてみました。