「秒速５センチメートル」とは、桜の花びらが落ちる速さ
僕の好きな映画です。
監督は、日本の進化する鬼才、新海誠監督です。
監督の作品との出会いは、
渋谷の映画館「シネマライズ」の看板でした。
タイトルに凄く興味を惹かれました。
しかし、
監督の作品を観ぬまま、
渡英となりました。
渡英後は慌ただしい生活の為、
映画の事は、心の奥底沈んで忘れてしまっていましたが、
運命とは必然なんでしょう、
オックスフォード通りの「HMV」で偶然、
監督の作品第一、二号を偶然発見しました。
それから、僕は監督の作品の魅力に惹かれてしまいました。
帰国したら、はじめに買う映画はこの作品だと決めていて、
先日、やっと手に入れる事が出来ました。
監督の作品は「映画叙事詩」と謳われるほど、
繊細で、優しくて、淡い．．．
誰しもが通ってきた、
あの青い春を思い出させてくれます。
映画を観終わった後に感じる、
遠くに忘れた、
胸を締め付けられる感情と、
心に空いてしまった穴。
そして、同時にそれを埋めようとする、
何かで、
苦しくなる．．．
「秒速５センチメートル」では、
今までの作品での流れと、ドラマを排除して、
ただ、ただ、物語の軸だけを、
丁寧に描いた作品です。
僕が願うのは、
この作品をこれから観られる方は、
先入観とアニメだという事を忘れて、
素直に、身構えずに観て頂きたいです。
そう、一ページずつ本をめくるように。