Daily life of MOMO


田鶴濱サンのお皿。

私が和の器に興味を持ち始めて買ったコレが第1号だと思われます。
たまたま展示会でご本人もいらっしゃったのに、当時の私には誰が作家さんかも認識できず
なんだかいまだに当時の状況を少々悔やまれています(笑)


錆びた鉄とかつめたい金属のような感覚がなぜか妙に魅かれるのですが
陶器でありながら、そのような感覚をもちあわせているのと
この素朴なフォルムがお気に入りの理由。
初めてこのお皿を見たときに思ったのがこのような感じだったのですが
これがのちに作家さんの器作りの姿勢に対するコメントをみて
「なるほど~!」と後で妙に納得したのでした^^



Daily life of MOMO


以下は作家さんの器に対するコメントです。
(コノコトバ大好きなんです♪)


「陶芸をはじめる前は油絵を描いていました。だからでしょうか、器そのものよりも自然の風景に僕は触発されることが多いんです。
たとえば、ある風景のなかにたたずんでいる古いコンビナートや工場のタンクとか。
以前はピカピカで凛としていたものが、いまは自然とせめぎあって朽ちている。
その時間とともにあるものの表情が、好きです。
人からは「古道具みたいだね」とか「古い 金属のような質感がいいね」といわれるんですけど、
僕が求めているのはそのコピーではなくて、時間とともにあってやわらかくなったり癒されていくものの表情なんです。
道ばたの石だって、磨かれて、丸くなっていく。自己主張はしないけれど、時がつくる人の技を超えたちからに、僕は惹かれます。
ですから、願わくば、ぼくの器もそうあってほしい。
くらしのなかで時をかさねて、つかう人とともに育っていく。そんな器づくりをめざしたいです。」