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モジャモジャーナル

メス河童の沼な日常。
子宮頸癌、トラケレクトミー(子宮温存術)、不妊治療、先天性難病児の子育て、自宅ショップのことなどだらだらと綴っております。


多趣味な隣のおっちゃんがいろんな物をくれる。

そのくれる物たちが実にワイルドであたいをワクワクさせてくれるの。

もしかして、あたいはまだお山の上で暮らしてるのかと錯覚するような


はたまた以前知らぬ間に助けた狸が、隣のおっちゃんに化けてるのか?!


そんな感じの贈り物の数々を少しご紹介しよう。


最初はおっちゃん自ら釣ってきた生きたままの鮎をツガイで頂いた。

あまりにも生きていて洗面台の中で逃亡を図られ、脱衣所が水浸しになったわ。

恐ろしすぎて(掃除が大変で)写真撮れなかった。


次は「コガッパちゃんに」と、これまた生きたサワガニをいただいたの。

それからというもの、もともと水辺好きだった夫の方が着火してしまい勢いよく燃え上がった。

現在我が家には三つの水槽と、外にビオトープが設置されてしまったの。(若干迷惑)

届く届くフィルターとかなんかの管とかポンプとか。(凄く迷惑)

さらに台風になると必ず川や田んぼを見に行きたがるようになったので

「死ぬよ!」と毎度止めなければならない。(超迷惑)



娘はそのいただいたサワガニをとても可愛がっていたんだけど、



ある日、何度目かの脱皮に失敗して生き絶えていたの。

その姿に


「カニ子ぉぉ!なんでちゃんとお洋服ぬがないのぉぉ!


と泣き叫び、しっかりと命について学んでいたわ。


またある時は、ん?なんか近所が煙たいぞ?!火事大丈夫か?と心配していた数時間後に

燻製にされた肉をそのまま「はい」って手渡された。


肉を直で手渡しって!


思わず乳丸出しの腰蓑姿で喜びの舞とか踊らなければならないかと思った。(主食はタロ芋気分)


もうこうなるとおっちゃんがコテカつけてないのが不自然だわ。


そこからしばらく燻製の野菜や魚が手渡しで毎日のようにおかげで酒が進むぜ。


他にはさっき掘ったという夫の頭よりでかい白菜やあたいの足より太い大根、チビの顔より大きなカブ、

「そこの山で遊んできた」と言いながら、聞いたことのないマニアックな山菜などなど、本当に毎度毎度ワイルドなお裾分けがくるの。



うん、やっぱ以前助けた狸がおっちゃんに化けてる!


そして昨日。


「ジュンちゃん、ちょっと家で1番切れる包丁持ってこい」


と不穏なことを言われ、

よっしゃ!とナマハゲのように包丁掲げて勢いよく外に飛び出す。(捕まる)




わるいこはいねぇがぁぁ!



しかしそこには悪い子ではなく巨大魚が!


ナマハゲ「え?これなに?シャケ?」

おっちゃん「ちがうよイワナ」


イワナってあれよね…?

クネクネっと串に刺さってて…

炭火でゆっくり塩焼きにされてる…

日本酒がよく合うアレ

これは脳が誤作動を起こすほどデカい!



そしておっちゃんは「半分こしよっ」って、急に可愛いことを言うと包丁を振りかざした。

しかしこれ、骨が硬すぎて我が家で1番切れる包丁もかたなしなの。

しまいにはおっちゃんが家の裏から

ナタ持ってきて頭ぶった斬ってたわよ。


ここは本当に現代だろうか。

あたい、原子時代にタイムスリップしてないよね?




てか、これ半分じゃねぇし!


かくして立派なイワナをこれまたそのまま手渡しされたわけだけど、

グリルでもオーブンでもなかなか焼けないの。

格闘すること2時間。



なんとか食べられるようになったけど…


やっぱアレね…

デカすぎる子は身がブヨブヨで…

あんまり美味しくな

ゲフンゲフンッ…グボッ!

(エノキを鼻からブラつかせつつ)


夫は一口食べるなり「…スムージーと呟いていたわ。

イワナスムージー…まさにソレだ。



そしてそのスムージーさに反発するようなこの凶悪な骨。

今夜もおっちゃんに色んな意味で楽しませてもらったのでした。

5月はまた鮎が来るわ〜。