猫を轢いたあなたへ | しろちゃ一家と私

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和布コモノづくりと猫とのおしゃべり

 

昨晩、

道路のセンターライン上に頭をもたげる影を見つけました。

猫です。

急に車が停められない。

Uターンをしてもらって

もう一度同じ場所へ。

車にはねられて苦しんでいました。

何とか車道から抱えて歩道に上がり

苦しむその子にタオルをまいていると

道路の反対側で

恐らくは母猫が鳴いている。

家族がその猫を見つけ

「ダメかもしれないけど病院に連れて行くからね」

と声をかけて

道路に出てこないように向こうへ追いやってくれました。

病院へ運ぼう、間に合うだろうか、

慌てている私たち。

まだ生まれて半年足らずの小さな子は

車のヘッドライトに照らされながら

ほんの少しの間で

私の腕の中で反応が無くなり

そのまま呼吸が止まりました。

 

今の今まで生きていたこの子、

「あたたかい」なんてものではない、

今、私の腕の中で苦しんで死んだばかり。

 

家へ連れて帰り

温もりが失われつつある身体を入れる

何か良い箱はないかと探し回り

綺麗なタオル、

恐らく食べたことがないであろう

おいしいカリカリごはんも一緒に入れて、

沢山の保冷剤で冷やして

お水をお供えして

お線香をたいて。

 

一晩を我が家で過ごしました。

 

福岡市が指定するところに連絡して

今朝引き取りに来ていただきました。

この瞬間はいつも空しい。

 

今年に入って

私は既に10件近く

路上の動物たちの轢死体を

連れて帰ってきたり

通報したりしています。

あなたが轢いた「命」をです。

 

どんなに安全運転に努めても

防げない事故を起こすことだってあるでしょう。

ですが

動物なら放置して良いのですか?

今ならまだ生きているかもしれないのに・・・。

まずは停車し

もちろん自分の安全も考慮しながら

何とか他の車から更に傷つけられないようにすること、

生きていれば病院へ連れて行くこと、

助からなくても看取ってあげること。

怪我をさせたなら

命を奪ってしまったならば

次にすることがあるでしょう?

 

私たちは鉄のかたまりを

文明の利器と威張りくさって

高速で乗り回しているのです。

自然に生きるものの生活を難しいものにした責任は

私たち人間にあるわけですから

せめて

『尊ぶ心』

を忘れてはならないと思います。

 

誰かがどうにかするだろう、

見て見ぬふりをしているあなたも同じです。

道を歩いていて

路上に轢かれた動物を見つけたけど

何もしないあなたも同じです。

このシーズン車に乗ることも多いことでしょう。

轢かれて亡くなった動物達を

へっちゃらで二度三度踏みつけていませんんか?

通報する場所は道路の緊急ダイヤルだって

なんだっていろいろあります。

運転する以上、

調べておくべきであり、

「道路で動物が轢かれています」と

心をもって通報することは

できないことではないと思いますが。

 

命について

言い訳しない生き方しませんか。

 

 

 

 

 

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