こちら地球の代々木より宇宙へ

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VASALLO CRAB 75、カナリヤ、ロウミン&バニーボーイと3つのバンドやユニットで活動するミュージシャン・クドウダイスケの地球での活動報告。

Amebaでブログを始めよう!
長らくブログを更新しておりませんでしたが、久々に更新させて頂きます!

ええひとつ発表がありまして、わたくしクドウダイスケが昨年、Bunny Boy というソロ名義で、ネット配信のみで発表したカヴァーアルバム「Bunny Boy's Golden Song Book vol.1」がCD化される事になりました。

この作品を聴いて下さったある方から「これは絶対CDにして発表するべき!」と有り難いお言葉を頂きまして、何とCDを作って頂ける事になりました。
さらに、それに伴いCD発売記念ライブも企画して頂きました!
感謝です!
CDはライブ会場のみでの限定販売になりますので、ぜひライブにお越し下さい!


■2013/6/9(日) 
CD発売記念プレ・イベントとして新宿ゴールデン街の小粋なBARにて、おごそかなアコースティックライブをやらせて頂きます。このイベントではまだCD販売しませんが、飲めや歌えやのParty Nightです!

「Private Underworld at Ace's」
@Music Salon Ace's
 東京都新宿区歌舞伎町1-1-9(新宿ゴールデン街)
<Act>
髙橋ケンヂ(蛮奴ミサイル) / 山下剛史(MURPHY) / クドウダイスケ(VASALLO CRAB 75)
<open / start>
18:30 / 19:00
<ticket>
No charge 投げ銭ライブ


■2013/7/14(日) 
そしてこちらがCD発売のメインイベント!
開場にてCD販売ならびに、ゲストも交えてのアコースティックライブで大いに盛り上がる予定!

「Private Underworld vol.4 "Bunny Boy's Golden Song Book vol.1" CDリリースパーティー」
@下北沢CCO
 東京都世田谷区代沢5-32-10 ラパシオン下北沢B1F
<Act>
髙橋ケンヂ+マリ(蛮奴ミサイル) / 山下剛史(MURPHY) / クドウダイスケ(VASALLO CRAB 75)
<open / start>
18:30 / 19:00
<Charge>
¥1500 (+2drinks)


最近は、本当に人との繋がりに感謝する事がたくさんあります。
友人、仲間、家族、支えて下さる皆様にとって、僕も何か意味がある事が出来れば良いなと思います。

これからもよろしくお願いします。

ちなみに今回のこのカヴァーアルバムCDではなく、ネットダウンロード希望の方はitunes で既に発売されてます。試聴も出来ます。

Bunny Boy's Golden Song Book Vol.1 - EP - Bunny Boy
チャンピオンズリーグ
 レアルマドリード vs マンチェスターユナイテッド

この世界中が注目する大一番に、何と日本人の香川くんがマンUのトップ下で堂々のスタメン出場。。。
サッカー界、いや世界中のスポーツ界の頂点と言っても過言ではないこんなスーパーな大舞台!
そこにこのひとりの日本人選手が出場している。。。
それもトップ下。。。
こんな事はにわかに信じられないのです!!!

その昔、テレビ東京のダイヤモンドサッカーという番組で、海外サッカーの限られた情報を見ていたような世代にとっては、本当に考えられないような歴史的大事件!

試合が始まっても見ているこっちが緊張していました。
香川くんもさすがに緊張していたね。いや緊張しない方がおかしい。
これは経験がなければ対応できないくらいのもの。
さすがの彼も動きが硬かったように見えた。

そしてさすがに世界の大舞台、試合のレベルが半端じゃない。
ハート、技術、経験、いろんなものが最高レベルの試合だった。
ロナウドはとんでもないスーパーなヘディングシュートをものの見事に一発で決めてみせたし、ファンペルシは試合を決定づける程の質の違いを持っている事を明らかに証明していた。ここまでのレベルだとやはり最後の局面で違いを作るのは並外れた個の力だ。

香川くんにとってここまでの大舞台は初の経験だろうし、本当に彼個人としても、日本サッカー界全体にとっても大きな財産になったと思う。ここまで辿り着いた彼に拍手と、感謝の気持ちを贈りたい。

香川くんはこのレベルに立てる選手であると、あのファーガソン監督が判断したのだろうし、実際のプレーを見てもそれは感じさせた。まあこの試合に関しては(試合展開の影響もあると思うが)ほとんど有効なプレーは出来なかったが、決して未来に悲観的な要素はなかったと思う。彼に経験というものがプラスされれば、これだけのハイレベルな世界でも十分対応できうる素質は感じさせた。今後の成長ぶりは要注目だ。

勇気をありがとう。
そして頑張って欲しい!
マンションの更新契約書が届いた。
今のマンションに引越して丸2年。思えば色んな事があったな。

2年前、俺は結婚式場まで予約していた彼女と別れ、駒沢から代々木にひとり移り住んだ。
これからは全てを音楽中心にして生きようなんて思ってた。
しかし、2年経ってみて、俺はミュージシャンとして少しでも何か意義のある事をしただろうか?

うーん、振り返るとまず思い出すのは震災の事かな。
人生の中で考えても、とてつもなく大きな出来事だった。
あの時、俺の中の音楽感や、人生感も結構変わった気がする。

昔、ミュージシャン仲間達と熱い音楽談義をしていた時に、俺のバンド (VASALLO CRAB 75) の相棒だった福村貴行が言った言葉がある。

「俺には音楽よりも大切なものがたくさんある」

その時、その言葉は俺にとって、とても不謹慎に聞こえた。
仮にもミュージシャンであり、その道で一流になりたいと願っている者としては、音楽に全てを捧げるのが当然という気がしていたからだ。
他のミュージシャン仲間の反応も、俺と同じような感じだったと思う。
しかし、彼は平然と、そして真面目な顔でそれを言い放った。

そして、俺が去年の震災の後に感じたのはまさにその言葉だった。
震災直後は音楽とかやっている状況ではないと思っていた。曲を作ったりはしていたが、ライブなどは全てキャンセルしてしまった。その時、音楽で何かやろうという気持ちにはなれなかった。もちろんその時にライブをやっていた人達を否定するわけではない。むしろ続けた人達は素晴らしいと思う。
ただ俺は被災地に行って何かの役に立ちたいという気持ちが強く、Present For Children の芹澤順に相談して、彼と仲間たちと一緒に、救援物資を積んで被災地にボランティアに行った。

そして、そこで俺が人々と触れ合って感じたのが音楽の貴重さだった。あまりにひどい被災地の状況の中で、俺は言葉で何かを伝えたり、励ましたりするような事はうまく出来なかったけど、ギターを持って歌を歌ったら何かが伝わった気がした。
子供たちの反応はとても素直だった。
一緒に歌を歌ったときの彼等の笑顔は一生忘れないだろう。
そこで俺は自分にとっての音楽の意義というか、大切さに気付かさせてもらった。

今にして思う。
福村貴行は20代の若さで亡くなったが、いつも彼は死を身近に感じていたのではないか。
彼は自分の命が長く続くものではないという事を知っていたような気がする。
自分が本当に死というものを意識したとき、人間は初めてその生の尊さを感じ取れるのではないかと思う。

彼にとって音楽とは、その生を輝かせるためのものであり、死の恐怖や哀しみから解き放たれ、生を体現するためのもの。
「音楽」とは、いわば「生の讃歌」だったのではないかと思う。

彼はいつも音楽を心から楽しんでいたように見えた。
いや、それは心から楽しめるように努力していたように思う。
ミュージシャンとして演奏している時も、リスナーとして音楽を聴いている時も、彼は音楽にひたむきだった。
自分が演奏しようが、他人が演奏しようが関係なかった。
ただ自分が大好きな、良い音楽を楽しみたいという意志が大きかったように思う。
でもそれは死というものを感じた時に、いかに音楽が自分に力を与えてくれるものかという事を知っていたからではないだろうか。
だからこそより音楽に深く感動する事が出来たり、楽しむ事が出来たのではないのかなと思う。

俺が思うに、音楽は毛布のようなもの。
決して何か大それたものではなく、それ自体に意味があるわけではない。
しかし、それは人々に少しばかりの温かさを配る事が出来る。
寒さから身を守ってくれる。
時には命さえ守ってくれる。
でもただの毛布なんだ。
大切なのは君自身で、それを守るのが音楽。

何もこれは音楽に限った話ではない。
仕事、スポーツ、芸術、家族や友達と一緒にいる時間、ひとりでボーッとしている時間など、いろんな事が同じように大切なものだと思う。
それぞれの分野にそれぞれの人が「生」を産み出しているのだ。

だからみんなが自分なりの色んな歌を歌ってくれれば良いと思う。
それぞれの場所でそれぞれの歌を。

そしてその中で俺は俺なりの「生の讃歌」を歌おう。
それがミュージシャンっていう職業なのだと思う。


と、そんな事を想う今日この頃でございました。

さて明日25日はその福村貴行の追悼ライブです。
VASALLO CRAB 75 として今年最後のライブになります。
良かったらぜひ観に来て下さい。

『胸キュン☆アルペジオ vol.9 福村貴行くんの10回忌』
出演:Bertoia / advantage Lucy / VASALLO CRAB 75 / 胸キュンフレンズバンド
会場:下北沢 CLUB Que
時間:開場18:30 / 開演 19:00
チケット:前売¥2000 / 当日¥2300 
※VASALL CRAB 75 web Siteにて予約受付中!
http://vasallocrab75.jp