アステラス製薬は3月1日、米OSI社に対する株式公開買い付け(TOB)を開始すると発表した。買収により、アステラスが重点疾患領域と位置付けるがん領域について、OSI社の米国事業基盤と開発パイプラインを獲得するのが狙い。

 OSI社は、抗がん剤タルセバの創製で知られ、米国ではロシュグループのジェネンテックと共同販促し、利益を折半。米国以外ではロシュに導出し、売り上げに応じたロイヤルティーを受領している。昨年のOSI社の総売り上げは4億2800万ドル、純利益は7600万ドルだった。また、開発パイプラインには、進行性副腎皮質がん治療薬OSI―906(フェーズ3段階)などがある。

 アステラスの買収提案に対し、OSI側は「価値を極めて低く評価している」などと拒否しているといい、アステラスは敵対的TOBに踏み切ることを決めた。TOB価格は、OSI株の2月26日の終値に対して40%のプレミアムを加えた1株当たり52ドル。100%取得できた場合の買収総額は約35億ドルとなる。買い付け期間は2―31日(米東部時間)。


【関連記事】
第一三共の米子会社、ジェネリック注射剤メーカーを買収
興和テバが後発品準大手の大正薬品を買収
米バイオベンチャーを227億円で買収へ―エーザイ
大日本住友製薬、セプラコールを26億ドルで買収
米国製薬企業を1500億円で買収-塩野義

衆院予算委、自民抜きで進行(産経新聞)
議長不信任案など否決、自民が審議復帰…衆院(読売新聞)
<火災>早朝、福岡名所の博多川端商店街で10店舗焼く(毎日新聞)
築地移転「時間多くない」 知事、新市場に改めて意欲 都議会開会(産経新聞)
久保が勝ち1勝1敗=将棋棋王戦(時事通信)