「船長。終わりました.」
「そうか、ご苦労」
毎年、11月に入ると「ジョロキア号」がクリスマスカラーに染まる。
船長の趣向である。
極上の辛口共は、皆一般のクリスマス飾りを見ると、火をつけたくなるというので、ジョロキア号では、この船ならではの飾り付けとなる。
赤と緑の見事な?縁取りは、赤唐辛子とハラペーニョで彩られている。
アルフレッドが「ロウソクを灯したらどうだ」と一番可愛がってくれている兄貴分のキートンに提案すると「ロウソクだぁ??!!ハーティー、ハーティー、ハーティー坊やぁぁ!そんなにちまちま燃やしてたらイライラしちまう!!この最悪な飾りだって、唐辛子だから我慢してんだぜ。だったら、いっその事、船ごと燃やしちまおうぜぃ!!!!なぁ、皆!!!がはははは!!」
『そうだった。こいつらは、そういう奴らだった・・・』とアルは、自分の発言を反省した。
そこで、替わりに、たいまつを多めに付ける事にした。
ブレアは、たいまつが増えているのに気づいて、たいそう喜んだ。なかなか良い。出来れば、ロウソクの方が良かったが、ここでそれを言っては、船が無くなるのは必然。ブレアは、船長命令を出すのを我慢した。
たぶん、アルが提案して、結果たいまつが増えたのだろうと推測した。
しかし、もともと超ど級の甘口ブレアとしては、自分の船室に、小さなツリーらしきものを置きたかった。そのままのツリーにきらきらと飾りつけ等した日には、船員たちが、暴れ出すだろうし・・・
少々残念な気持ちで船室に戻った。
ブレアは、俯いて小さくため息をもらした。
次の瞬間! 「おお!」とため息が、驚嘆に変わった。
その側にメモが添えられていた。
「ブレア船長にプレゼントいたします。アル」
それは、少しはクリスマスらしい雰囲気の小物をブレアが欲しがっている事に気づいたアルが、パプリカアイランドの近くで停泊した際に、ハバネロの餌を買うと言って、ハバネロと共にパプリカアイランドに小舟で渡り、こっそり買っておいたのだった。
ブレア船長は、大満足だった。
それを、目の前に一人シャンパンを開けた。
![ペタしてね](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/decoPeta/pc/decoPeta_16.gif)
~コメントのお返事~
pawx3727cds2000 様
この写真を見て思い浮かんだので、書いてみました。
赤い部分何かわかりました?
ちか☆おーのっ 様
そうなの。クリスマスモードにスイッチが入ってしまった。
早過ぎたかなぁ・・・