ブログネタ:母の日、何した? 何を贈った? 参加中
母の日──。
何気なくケーキ屋に入り、ショーケース並ぶ“苺のショート”やら“紅茶のシフォン”やらを見定める。
実家に手ぶらで行くのも何だし、ケーキの1つでも買っていこう──っていう感じ。
いくつかケーキを見繕い、レジで支払いを済ませた時、ふと横に目をやると、棚に小さいプリザーブドフラワーが置いてあった。
花には詳しくないから、名前はわからないのだけど、小さなグラスに1輪、ピンクの花びらがアレンジメントされている。
「これ、売り物ですか?」
ケーキ屋で花が売っているのか、ただの飾り付けなのか、わからなかったから店員に訊いてみた。母の日のプレゼントにちょうどいいかな。
「はい、売ってますよ」
「じゃあ、これ、1つください」
「はい。980円になります」
「げっ、高っ……」
思わず口に出してしまった。ぶっちゃけ3~400円ぐらいだと思ったから、正直びっくりものだ。店員も申し訳なさそうな表情になってしまい、少し気まずい空間が出来上がってしまった。
プリザーブドフラワーというのは、簡単に言うと、花の水分と保存液を入れ替えてしまい、その花を半永久的に枯れなくした物だ。 だから、水をあげる手間がないから、部屋のオブジェにもってこいなのだ。
ただし、これには賛否両論あって──。
反論には、
命というのは、いつか尽きるから儚いのであって、美しいのだ──という意見がある。
オレもそう思う。
確かに、永遠に美しい物を追い求めたい気持ちもわかる。
実際、過去の人々は“不老長寿の薬”なんてものを本気で探し求めていたじゃないか。
しかし、限りある命だから、一所懸命になれるし、必死に生きて行けるのだ。
そして、“死”について真剣に考え、向き合えるのだ。
花は枯れるから、最後の花びら1枚が散り終わるその日まで、毎日水をやり、世話をするのだ。
“永遠の命”なんてのは、エゴでしかない。
限られた時間を精一杯、楽しく生きて行ければ、それが幸せだと思うし、そうしていることが、“母の日”の最高のプレゼントになるんじゃないだろうか。
な~んてね。
そんなこと言いながら、ちゃっかりプリザーブドフラワーをプレゼントしてるオレなんだけどね。