近年、週刊誌の記事で、これほど驚かされたことはない。

 『週刊新潮』(5月18日菖蒲月増大号)のトップ「『警視庁刑事部長』が握り潰した『安倍総理』ベッタリ記者の『準強姦逮捕状』」。

 この欄でも何回か紹介し、今月号の月刊『Hanada』にも登場いただいている山口敬之さん(元TBSワシントン支局長)に〈準強姦の嫌疑をかけられ逮捕寸前だった過去がある〉というのだ。

 総理にも近い、有能なジャーナリストで、物腰も至って穏やか、弁舌も爽やか。にわかには信じ難い話だ。

 告発したのは〈海外でジャーナリスト活動を展開する27歳の女性〉。“事件”は2年前の2015年4月。かねがね就職の相談をしていた彼女、山口さんが一時帰国した時、一緒に食事をした。ビール、ワインなど飲んだ後〈「記憶がないんです」〉。で、ホテルに行ってレイプされた……。

 5日後に彼女が告発。逮捕状が出て6月8日帰国時に成田で逮捕予定だったが、刑事部長からストップがかかり……というのが記事の概要。