映画'鬼郷'俳優が大衆の前に出ない理由

日帝強制占領期間慰安婦被害者の傷を表わして商業性が落ちるという、

予断を受けた映画‘鬼郷’が封切り6日ぶり1日まで150万人の観客を集めて、

興行突風を継続している。

だが、女主人公カン・ハナが観客と会う姿を探してみることはできない。

彼女だけではない。

日本軍で出演した在日同胞も積極的な公開活動を敬遠している。

喝采を受けなければならない出演俳優が自分たちの姿を努めて、

隠す理由には‘鬼郷’が製作と封切り過程で体験したあい路と、

痛みが含んでいる。

チョ・ジョンネ監督(左側から)と俳優カン・ハナやキム・ミンス、イ・スンヨンが先月14日日本、

神奈川県横浜市で開かれた映画‘鬼郷’試写会に参加して挨拶している。

1日‘鬼郷’のチョ・ジョンネ監督と俳優ソン・スク、硫化順、チェ・リチョン、

ムン・ジョン、ロイシンなどはソウル、城東区（ソンドング）、

CGV往十里（ワンシムニ）と松坡区（ソンパグ）ロッテシネマ ワールドタワー、

江南区（カンナムグ）メガボックス コエックスを立ち寄って忙しい一日を送った。

3・1節をむかえて進行された舞台挨拶行事に参加するためであった。

だが、彼らは少しの間挨拶だけして舞台から降りた。

観客の熱烈な歓呼を楽しむ通常の舞台挨拶行事とは違う姿だった。

映画が開封される前になされた言論試写会と記者懇談会、

インタビューなどでも‘鬼郷’の在日同胞俳優は姿を表わすことより、

隠すのにさらに専念する姿であった。

彼らは試写会前に舞台挨拶にだけ時々顔を映して、

席をしばらく輝かせては消えた。

映画の主人公であるチョン・ミンを印象的な演技で見せたカン・ハナ(17)と、

日本軍木下を演技したチョン・ムジョンなどは在日同胞だ。

彼らに関心があふれて報道機関のインタビュー要請が殺到しているのにも、

映画会社は婉曲な拒否する意思だけ表わしている。

インタビューなどに積極的に取り組んで映画広報に一肌脱ぐのは、

チョ監督しかいない。

俳優の身辺保護のためにだ。

チョ監督は、

“‘鬼郷’に出演した在日同胞は実際の俳優でなく才能寄付で出演した、

有難い方々です。

命をかけて映画を撮った方々だと保護しなければならない”

と最近韓国日報インタビューで明らかにした。

チョ監督は、

“俳優の詳しい身上さえ公開できない”

と付け加えた。

主演俳優に対する情報も断片的だ。

カン・ハナは映画の中のノリコを演技した在日同胞3世の俳優、

キム・ミンスの娘で在日同胞4世だ。

悪役を自任したチョン・ムジョンは在日同胞2世の事業家で、

また他の日本軍ヨシオを演技したロイシンは在日同胞3世だ。

‘鬼郷’の広報を引き受けたキム・ジュヒ シネドゥエピ代表は、

“‘鬼郷’に出演した多くの在日同胞は映画を通じて、

韓国の歴史を習った方々が多い。

今後日本で生活しなければならない方々だとチョ監督が撮影前から、

身辺を保護しなければならないと釘を刺した”

と伝えた。

カン・ハナは昨年6月MBC時事プログラム‘時事マガジン2580’との、

インタビューのために大変な苦労をした。

‘鬼郷’の製作過程を紹介する過程でカン・ハナが、

“日本軍に強奪される場面を撮って心の負担が大きかった”、

“(日本)軍人がとても残忍でまた、最も衝撃的だった場面が、

焼却場で(慰安婦被害者が)みな生きているのに銃を撃って燃やされたこと”

等の発言をした放送内容を日本右翼ブロガーが日本語で翻訳して、

インターネットに公開したためだ。

カン・ハナの身上はオンラインに公開されたし、

カン・ハナは悪意のコメントで傷を負った。

劇団を運営するお母さんキム・ミンスについて映画オーディションを受けた後、

必ず演技してみたいとし、両親を説得して映画に出演することになった、

10代少女にはあまりにも苛酷な経験だった。

‘鬼郷’関係者たちがカン・ハナを保護するために国内言論との接触を、

事前に防いでいる理由だ。

先月日本、神奈川県、横浜市で日本観客を対象に開かれた試写会を除いて、

カン・ハナが言論に姿を表わしたことはない。

映画‘鬼郷’の一場面。

映画の中で日本軍など端役で出演したいくつかの在日同胞は、

エンディングクレジットに仮名を上げることもした。

映画のために自費をはたいて飛行機で韓日両国を行き来して、

映画出演の勇気を出した彼らだが実名露出によって家族に被害が及ぶか、

憂慮したためだ。

チョ監督は、

“日本に家族が皆生きている在日同胞の立場では、

もしも被害をこうむらないだろうか心配する。

報道機関と観客が彼らの心を推し量るように願う”

と伝えた。