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大相撲横綱伝『旭富士正也』

第六十三代横綱・旭富士正也

青森県西津軽郡出身

本名、杉野森正也

大島部屋

旭富士もとうとう大成できなかった不運の横綱です。
身長188㌢、体重141㌔の理想的な体格で、「津軽なまこ」と呼ばれた柔らかい体と強い腕力で高校時代から注目され、角界入りしてからは天性の相撲勘の良さでトントン拍子に出世しました。
関脇のときに膵臓を患ったのが不運の始まりでした。
それでも、病魔と闘いながら大関に昇進、大関2場所目で初優勝し、その後も好成績を上げたが、なかなか横綱の声がかからず、結局大関を17場所務めて、連続優勝でやっと横綱に推挙されましたが、その時は最早持てる力を出し尽くした後でした。
この時代の横綱は、九重部屋の横綱以外は、なぜか大成できませんでした。
千代の富士、北勝海両横綱の包囲網が張りめぐらされていたようでした。
それに、当時は双羽黒騒動の余波で協会も横綱審議委員会も横綱推挙に慎重になっていたのも災いしたみたいです。
現代版の千代の山といったところでしょうか。

次へ続きます。