ポケモン 第四世代についての考察 | つむじ風はどこへ行く

ポケモン 第四世代についての考察

1日空いてしまいましたが、続きに入ろうと思います


・第四世代(ダイヤモンド、パール、プラチナ、ハートゴールド、ソウルシルバー)

前回略称を提示したにもかかわらず1回くらいしか使ってませんでしたね(笑)

一応今回も紹介だけはしておきましょうか

ダイヤモンド → D
パール → P
プラチナ → Pt
ハートゴールド → HG
ソウルシルバー → SS

また舞台が同じということで、上の3つを合わせて「DPt」と(ポケモンカードのパックの名前が由来してるそうです)、下2つを合わせて「HGSS」と言ったりします


今までハードについて言い忘れていましたが、第一世代4作品は全て「カラーでない」ゲームボーイ、第二世代については金、銀は「ゲームボーイカラー、ゲームボーイ共通」、修正版として発売されたクリスタルは「ゲームボーイカラー専用(といいつつアドバンスでも使えます)」

第三世代でハードが大きく変わり「ゲームボーイアドバンス」

ここで第三世代と、それ以前のソフトでは通信が出来なくなったというのは大きいですね


そして第四世代、時代は「ニンテンドーDS」になります

先に通信について触れますと、第三世代のポケモンは第四世代に送ることが出来ますが、逆はできません

覚える技の都合、もしくは育てたポケモンの再使用をするため、もしくは第四世代では手に入れにくいポケモンを容易く手に入れるために第三世代からポケモンを送ってくるということがよくありました


さて、ここで第三世代からの変更点を見て行きましょうか

とはいっても、今回の変更は技の効果の変更など細かい点が多く、ここで大々的に取り上げるのは少し難しいです

しかし、この第四世代には発売前から注目された大きな変更が一つあります


「技ごとの物理と特殊の分離」です


言葉で言っても少しわかりづらいでしょうか

解説して行きましょう

技の攻撃には「物理依存」と「特殊依存」の2種類があります

ポケモンをやってる人でも案外知らない人がいたりします

物理依存とは、技の攻撃力がそのポケモンの「攻撃」のステータスに依存することを言い、反対に「特殊依存」は「特攻」に依存することを言います

第三世代までは、その技が物理依存であるが特殊依存であるかは、全て 技 の タ イ プ に よ っ て 決められていました

これも意外に知らない人がいたりします

分類してみましょう


物理:ノーマル、格闘、毒、地面、飛行、虫、岩、ゴースト、鋼

特殊:炎、水、電気、草、氷、エスパー、ドラゴン、悪


どうですみなさん知ってましたか?

ゴースト、ドラゴン、悪あたりは意外だと言われる人もいるのではないのでしょうか


が、この組分けは 第 三 世 代 で 終 わ り ま し た

第四世代からの組分けは、全てその技ごとに決められています

例えば、第三世代まで物理だったゴーストタイプの技「シャドーボール」は特殊になりました

水タイプの「たきのぼり」は物理になりました

悪タイプの「かみくだく」は物理になりました


これによって恩恵を受けたポケモンの筆頭と言えば、やはりこいつでしょうか

ギャラドス

タイプ一致の物理技の習得により、まさしく「きょうあくポケモン」の名を手にしました

第二世代で不遇されたギャラドスの逆襲が、ここに成立したと言えます

さらに「ちょうはつ」という技(ちょうはつされたポケモンは攻撃技しか出せなくなる)の持続ターンが第三世代の次ターンまでから3~5ターンに強化されたことも伴い、ギャラドスは対戦においてノーマークではいられない存在になりました

第三世代で得た特性「いかく」、技「りゅうのまい」

第四世代で得た待望のタイプ一致物理技、そして強化された「ちょうはつ」

この環境は間違いなくギャラドスを凶悪にしました


さらに新登場のポケモン「ガブリアス」や「トゲキッス」はその類稀なる能力値、無駄のない能力値を活かして猛威をふるいました

また新技「りゅうせいぐん」(タイプ:ドラゴン、威力140、命中90、使用後特攻がぐーんと下がる)の登場によりドラゴンタイプ全体の強化、中でも第三世代初出の「ボーマンダ」はその特性「いかく」や高い攻撃性能(種族値が攻撃135、特攻110)を持って力を振りかざしました

ニコ動の某対戦実況者は「ボーマンダこそ第四世代最強」と位置付け「マンダのりゅうせいぐんはつよい」という格言を残しています

参考動画1(「マンダのりゅうせいぐんはつよい」動画4:43頃)



参考動画2(ボーマンダの強さについて)



ネタと専門用語が多いので、あまり参考にはならないかもしれませんね(笑)


ともかく、その他新しい持ち物の登場

新しい技の登場

今まで使っていた技の強化補正

これらがもたらしたものは何か


「火力のインフレ」です


言い換えれば「受けの役割理論の崩壊」です

この点については第二世代のときに紹介した紫電さんのwikiでも言及されています

紫電のポケモン対戦研究所「攻めの役割理論」

またこのころからポケモン対戦に関する考察wikiができあがり、対戦における大きなデータベースとなっています

そこでも役割理論への疑問視がなされています

ポケモン対戦考察まとめWiki パーティ構築 > 役割理論(「役割理論の歴史と疑問点」参照)

ここでは「神話崩壊」という言葉が出てきています

つまり、従来の受け重視の役割理論はすでに機能しなくなっているということです


しかしこれは「役割理論を無視できる」という意味では決してありません

時代のニーズに合った「新しい役割理論の構築」が要求されているということです


これで第四世代の話を終わりにします

次回が最終回、第五世代(現代)の話になります

今回言い逃したことなども含めて、まとめようと思っています


参考資料

ポケットモンスター情報センター3号館

ポケモン対戦考察まとめWiki(第四世代)

紫電のポケモン対戦研究所

厨ポケ狩り講座マイリスト(ニコニコ動画)