あなたが待つ 公園のベンチ
季節が変われば
私が 歩いていく 道からは
こんな風に 花に 隠れてしまうこと
今まで 知らなかった
そしたら あなたは 私から 見えるように
ベンチの横の 木にもたれ
待ってくれる ようになったね
雨の日の 待ち合わせ
駅前のカフェ 2階のカウンター席
あなたが 待つ ウインドウ越しに
スクランブル交差点を
行き交うのは 沢山の傘だった
だから 私も あなたから わかるように
私には 少し 派手かなと
躊躇っていた 傘を 買いました
あなたと 出会った 春の日から
雨の季節を 抜けて 夏へ
そして きっと 秋へと 変わっていく
もっと 綺麗になりたいとか
もっと わかりあいたいって
つい私も 先を 急いでしまうけど
私から 見えるよう
あなたが 待つ場所を
少し 変えてくれたみたいに
私も 綺麗な色の傘に
そっと 手をのばしてみるように
そんな 感じで
きっと 勇気がいるほどに
変わる必要は ないのだと
たとえば 変わっていく 私が
めぐり めぐって また同じ場所に
たどり着いても いいのかなと
そんな 感じで いいのかなと 思っています。