一瞬で読める源氏物語No.01 桐壷 | 西陣に住んでます

一瞬で読める源氏物語No.01 桐壷

源氏物語


第1帖 桐壺(きりつぼ) 光源氏1-12歳の物語


身分がそれほど高くない桐壺(きりつぼ)は、時のミカドの桐壺帝(きりつぼてい)から寵愛されて男の子を産みますが、右大臣の娘で皇太子の母である弘徽殿(こきでん)など桐壺帝の他の妻達からイジメを受け心労で死んでしまいます。悲しみに明け暮れる桐壺帝でしたが、その後、桐壺にそっくりの藤壺(ふじつぼ)と出逢って彼女を寵愛するようになります。さて、桐壺が生んだ男の子もまた、母似の藤壺にオマセにも想いを寄せますが、12歳で元服して桐壺帝から源氏という姓をもらうと、左大臣と桐壺帝の妹の大宮(おおみや)の間にできた娘の葵の上(あおいのうえ)と愛のない政略結婚をさせられてしまいます。この男の子はその光り輝く美貌から光源氏(ひかるげんじ)と呼ばれました。



補足:当時の天皇家、貴族の間では一夫多妻の通い婚が普通でした。また、源氏という姓をもらうことは、天皇家を出て臣下になることを意味します。「源」という姓は天皇から直接分かれたミナモトであることを意味する姓です。例えば、村上天皇の子孫の源氏は村上源氏、清和天皇の子孫の源氏は清和源氏といいます。


[一瞬で読める源氏物語 総合案内]