読書感想・ちょっと辛口批評

読書感想・ちょっと辛口批評

自分が読んだ小説の読書感想文を書いていきます
好きな作家、伊坂幸太郎、東野圭吾、石田衣良、誉田哲也、湊かなえ
あとは、青春もの、歴史小説、ビジネス本、自己啓発本なども好きです

Amebaでブログを始めよう!
☆☆☆

キレイな女性が活躍する本格的刑事小説という点では、あのストロベリーナイトシリーズと重なるイメージがあります。
しかし、それほど期待して読んではいけません。
登場人物1人1人の個性が弱く、共感できる人物もいないです。
また話の展開が遅く、中だるみしてしまいました。(私は)

しかし、そんな中でも☆3つの評価の理由は
いくつか面白い要素が散りばめられている点です。

まず、最初の大量自殺事件で読者を一気に引き込む展開とクライマックスの戦いは、面白くて一気に読めます。
また、ITのソーシャル世界を実際の事件と関連させた話の展開は斬新です。(ただし、その辺りの感覚は若い人向けの感じがします。)

まぁ警察小説が好きな人の一冊としては、いいのではないでしょうか。

【送料無料】プラ・バロック [ 結城充考 ]
価格:720円(税込、送料込)











4teen 石田衣良

☆☆


石田さんの直木賞受賞作です。
駄目本っとまでは言いませんが、大人が色メガネをかけて評価した作品だと思います。


石田さんのIWGPのファンだったため読んでみたのですが
う~~ん、いまいち共感できないなっと言う感じです。


読者の方たちから高い評価を得ているようですが
どうも、同じ世代の息子、娘を持つ親の方が多いようです。

この本を読んで少し勉強になったから、評価が高いのでしょうか、、
人は何か得られる物があると高い評価をしてしまいますからね。
まぁただそれは良作である証拠なのですが。。

私個人としては、各個性的な登場人物達がいますが
どれも共感できませんでした。
第一ませすぎてる気がします。
そんな子供おらんわ~


さて、内容についてですが
石田さんは、この頃から文章を書く才能と
時代を切り抜いて作品に当てはめるのが非常に上手いですね
テンポが良く読み易ですし
現代の子供社会を違和感なく描きながら、
なおノスタルジーを感じさせるのはさすが。


作品自体も、爽やかな気持ちにさせてくれる作品です。
甘酸っぱいような、いい読後感で、思わず自分が14歳の時を思い出してしまいます。


青春のほの甘さ・まじめさ・優しさ
家庭内暴力 ・ ドメスティックバイオレンス ・ 拒食症 ・ 生きるということ ・ 死ぬということ ・ 性について …
重くなりがちな話であるのに、軽快な印象。


こういった作品が書けるのは作者の作風でもあるのでしょうが、

ただ、私はIWGPシリーズが良かっただけに
☆2つです


最後にひとつだけ注意しておきますが
世の中のお父さん、お母さん
自分がこの本を読んで良かったからと言って
子供にこの本を読まそうとするのだけは、やめてあげてください。


本を嫌いになりますし、内容が14歳の繊細な時期の話
この本1冊でわかったような気になれるのが
子供は一番嫌うと思いますから


4teen 石田衣良

☆☆


石田さんの直木賞受賞作です。
駄目本っとまでは言いませんが、大人が色メガネをかけて評価した作品だと思います。


石田さんのIWGPのファンだったため読んでみたのですが
う~~ん、いまいち共感できないなっと言う感じです。


読者の方たちから高い評価を得ているようですが
どうも、同じ世代の息子、娘を持つ親の方が多いようです。

この本を読んで少し勉強になったから、評価が高いのでしょうか、、
人は何か得られる物があると高い評価をしてしまいますからね。

まぁただそれは良作である証拠なのですが。。


私個人としては、各個性的な登場人物達がいますが
どれも共感できませんでした。
第一ませすぎてる気がします。
そんな子供おらんわ~


さて、内容についてですが
石田さんは、この頃から文章を書く才能と
時代を切り抜いて作品に当てはめるのが非常に上手いですね
テンポが良く読み易ですし
現代の子供社会を違和感なく描きながら、
なおノスタルジーを感じさせるのはさすが。


作品自体も、爽やかな気持ちにさせてくれる作品です。
甘酸っぱいような、いい読後感で、思わず自分が14歳の時を思い出してしまいます。


青春のほの甘さ・まじめさ・優しさ
家庭内暴力 ・ ドメスティックバイオレンス ・ 拒食症 ・ 生きるということ ・ 死ぬということ ・ 性について …
重くなりがちな話であるのに、軽快な印象。
こういった作品が書けるのは作者の作風でもあるのでしょうが、


ただ、私はIWGPシリーズの方が良かっただけに
☆2つです


最後にひとつだけ注意しておきますが
世の中のお父さん、お母さん
自分がこの本を読んで良かったからと言って
子供にこの本を読まそうとするのだけは、やめてあげてください。
本を嫌いになりますし、内容が14歳の繊細な時期の話
この本1冊でわかったような気になれるのが
子供は一番嫌うと思いますから



















適当日記 高田純次
☆☆☆☆


いや~面白いです。
文章が短いので
読書が嫌いな人でもスラスラ読めます。
また著者が適当だから、こっちも構えずに気軽に読めます


高田純次のキャラをテレビで知ってるから
なお、面白いです。
というか、高田純次じゃなければ
こんな本出版できないレベルの本。。。日記です


みんな社会でしっかり責任を持って仕事をしているから
ここまで、言う言葉が軽くて
適当に生きている高田さんを見ると
癒されますよね


後半の方は、日記に飽きてきたんでしょうね
バテてきているのがはっきりわかりますw


高田純次のファンの方なら絶対楽しめる1冊だと思います。
読書に疲れた時にでも、少し読んでみてはいかがでしょう。
ネタとしてプレゼントもいいと思います

無限花 東野圭吾

☆☆☆☆☆


本の帯に「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない」と東野さん自ら
発言しています。
普段どれくらいの時間で構想を練ってるのか知らないから・・・
ガリレオは、どのくらいなんやろなどと思いつつ手に取ったら
やられました。。。


そうとう時間と労力をつぎこんでる作品です。
文句無しの☆5つです。


読み始めるとやっぱり、東野圭吾作品にハズレはありませんね。
今作も読みやすさがハンパなく、物語に引き込まれスラスラと読めてしまいました。
個人的には、これ東野さんの代表作と言ってもいいと思います。


「黄色いアサガオ」というキーワードから、これだけのミステリーを構築してしまうのはさすがの一言。
東野圭吾らしい科学的なアプローチ(本作だと主にバイオテクノロジー)が冴えていて、
計算された文章
黄色いアサガオを題材にした
ガリレオが物理学なら今作は生物学ですね
殺人事件の謎解きと共に、なぜ黄色いアサガオが現在は存在しないのか?
というもうひとつの謎にも魅せられます

そしてエピローグでは、
東野圭吾が本作に込めたメッセージが強烈に伝わってきました。
物語とは直接関係ないのですが、原子力に関するくだりも出てきます。
東野さんからのメッセージ
それが、この作品のHPに掲載されている著者メッセージにも記されている
【今の時代に出す意味】だということがよく分かりました。

また最後も少し意外な2人の関係で終わるので
最後まで読者を離しません。


ハング 誉田哲也

☆☆☆☆


「誉田史上、もっともハードな警察小説」という帯表紙が本屋で並んでいましたが
まぁ過剰広告ではないでしょう。
けっこう面白かったです。


この作品は女性警官の活躍はなく男くさい作品です。
権力に立ち向かうよくあるストーリーですが、誉田哲也の世界観で重厚で面白くできていると思います。


警察内部と国(警察庁と検察庁)の話です。

ストロベリーナイトほどの疾走感はありませんがあいかわらず暗い感じです。
殺人の謎解きメインの上記シリーズに比べ、政治色の強いミステリーのように感じました。


最初犯人がイメージできず
殺人や死体のリアリティーが高くイメージすると凄さが倍増し。
そんな作者の今回の作品、どうなるんだろうとか、この人は助かってほしいと思うが・・・。


最初はゆるい警察事情の話から始まりますが、
読み進めていくと序章の時が一番良かったんだ。と分かります
途中からおなじみの誉田ワールドが展開されどんどんはまり込んで行きます

事件が起きる度に一人また一人と仲間が居なくなって逝く。
仲間の絆、政治や組織の膿、最後まで気を抜けないです。
人間模様を描く事に長けている誉田さんならではの作品だと思いました。


少し現実離れしているかな・・・と思う部分もありましたが、自分の知らないそういう世界もあるのかなあと思ったり。。


それに後味が・・・悲しいかな??
ラストの結末は評価が別れるかと思います。
私は嫌いではありませんが、読後感がモヤモヤ。爽快感のあるラストではないと思います。

女王欄 新堂冬樹

☆☆☆


前作、黒い太陽からの続編です。
しっかりと前回の世界観を崩さずに書かれており、
黒い太陽を楽しんで読めた方は今作もそれなりに満足できるかと思います。

まだ黒い太陽を読まれていない方は、先にそちらを読んでください


前作で
主人公の立花は藤堂に勝つために、藤堂を潰すために非常な人間になっていき、
自分も大人になる汚さと重ね合わせつつも、
ただここまで非情には、なれない思いつつ
非日常の世界と合わせて楽しく読むことができました


今作は、優姫というキャストがキャバクラ界に足を踏み入れ
女王冬海に立ち向かっていく話が中心です。


前作が立花の生き方なら、今作は優姫が主人公ですが
なかなか良く書かれており、タイトル通り蘭を咲かせたと美しい生き方を照らすように描かれています


あえて、残念な所をあげるとすると
立花と藤堂の戦いが雑
そんなアイデアで藤堂倒せるかい!
そんなアイデアで藤堂が負けるのを阻止するんかい!
っとかなりつっこんでしまう所もあるのですが、
本作は優姫がメインと考えれば、良しとしましょう。


ちなみに、今作で
長瀬、千鶴、恵美が復活してきますが
全ては最終章の「冥王星」に繋がる布石だと思います。

冥王星は、まだ読んでいないのですが
早く文庫化されてほしいですね

ガソリン生活 伊坂幸太郎

☆☆☆☆


なんだこのカーズ×伊坂幸太郎の小説はw
え~この本の主人公は緑のデミオです。



この小説の語り手はなんと車!
車もいろいろなことを考えているのかも…なんて思うくらい自然に物語にひきこまれて、
小説の内容は実際にあったできごとを思い起こさせるものもあって、とても伊坂幸太郎らしい作品です。


私自身は車を持っていないですが、
今まで家族が所有していて自分もよく乗った車を思い出して、
これからはもっと物を大切にしようという気持ちになりました。

車好きの人にとっては面白い1冊ではないでしょうか。


哀愁なんかも漂っていて、車がかわいく思えてくる。エピローグで泣けた。

伊坂ワールドは
正義が勝つ。
やさしさが勝つ。

弱いひとには必 ず誰かが手をさしのべる。

ちりばめられた伏線が見事に回収されてく過程は、
都合がいいんじゃなくって、そうだよ、そうでなくっちゃ、とうれしくなっちゃう。
従来の作品と同じやん、と言ってしまうこともできるが

最近、読後感の悪い作品ばかり読んでいたので
久しぶりに伊坂ワールドを読むといいですね。


こういうお話は、伊坂さんが一番うまいし、ほっとしますね

では、次回の人間が主人公の作品を期待しましょう。

主よ、永遠の休息を 誉田哲也

☆☆☆


本書は姫川シリーズの第一作になるかもしれなかった作品
姫川シリーズのファンなら、本書は読み逃してはいけないらしい。

当初は姫川玲子シリーズのメンバーが登場していたそうですが、
大幅に書き直したとのこと。書き直す前も読みたいと思いました。


社会的にも有名な1980年代後半に起きた東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件をモチーフにしているようです。
私は当時、子供だったので全然知らなかったのですが
これが現実に起きていたらと考えると。。。
なんだか楽しく読めなくなってきます。
まぁ実際の事件から小説で再度、問題提起を起こすのも
大事なことだと思います
誉田さん以外でも、たくさんのそういった作品がありますし


ただそこに誉田さん独自の世界感で
親の愛情があふれる作品ですが、
最後は誰も救われません。後味の悪い作品ではあります
「犯罪者」「犯罪被害者」について考えさせられる良い作品ではないでしょうか。


女性には少しきつい内容かもしれないです。
リアルな描写も今作でももちろんでてきます


内容としては、誉田さんの初期作品と言った感じですかね
なかなかおもしろく一気に読みました。


まぁ最終的に
警察小説にシフトして正解だったんじゃないでしょうか