入院169日目 day 19

体重 17.0㎏ 腹囲 56.5

白血球 1600
赤血球 2680000
ヘモグロビン 8.0
血小板 4000
PT 17.2
PTコントロール 9.9
PT活性% 45.1
PT-INR 1.66
APTT 83.2
APTTコントロール 27.7
フィブリノーゲン 235
フィブリン分解産物 29.5
Dダイマー 21.45
総蛋白 4.8
アルブミン 3.0
尿素窒素 18
クレアチニン 0.39
尿酸 2.9
ナトリウム 135
カリウム 4.6
クロール 108
カルシウム 8.7
LDH 329
AST 59
ALT 33
γ-GTP 53
総ビリルビン 5.1
抱合ビリルビン 3.3
CRP 5.6
ヘパプラスチンテスト 34.3
アンチトロンビンⅢ 66.0
IgG 616
IgM 32
IgA 34
フェリチン 4342.0

1:20 体温38.7
6:15 体温38.9
9:30 レントゲン
10:50 心エコー 体温38.7
13:30 体温39.2
17:20 血小板(ゆっくりじわじわ)
17:30 体温38.2
18:00 肝エコー
18:50 体温39.2
19:15 体温38.7
21:00 体温39.2
23:50 体温38.7

お腹を触られるのを嫌がる。

15:30頃ケロロ軍曹を見ていると、突然『吐いちゃう』って言い出し、痰のようなものを少し吐いた。

夕方小児外科医が肝臓をエコーで見た結果、VOD(肝中心静脈閉塞症)が確定した。

凝固系の数値は横ばい。
腎機能・肝機能は軽度の悪化を認める。
ビリルビンの上昇あり。

CRP上昇は生着に伴うものと考えている。

レントゲンで胸水を確認。

夜は21:30に眠ったが、眠りが浅く、オムツ交換毎に起きてしまっていた。22:30にファンタが飲みたいと言い、本来基本的に水分制限をしているので禁だったが、50ml程度飲んで、痰の様なものを少し吐いてしまった。

うがいはイソジンでしっかり出来た。

水分管理上、輸液量を減らした事で、口も渇いてきたのだろうとの事だった。口の痛みは白血球が増えてきた事で、落ち着いてきたようだ。

不安で不安でたまらないけど、hideの生命力を信じて乗り越えていきたい。


愛息子フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病闘病記-20070717-1


愛息子フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病闘病記-20070717-2




『今日はね、疲れた。いろいろ検査あったし。』

胸部:coarse crackle(左>右)、air entry(左<右)

腹部:膨満、グル音減弱、肝を8cm触れる。

胸部レントゲン:右胸水貯留>左(ただし臥位のため全体的に透過性が低下して見える)

腹部エコー:肝腫大、腹水貯留、胆嚢壁の肥大著明、肝動脈圧>>肝静脈

心エコー:心嚢水の貯留あり、wall motion比較的保たれている。IVC=Ao、胸水貯留あり


#1 骨髄抑制

赤血球:低下傾向はやや落ち着いてきている。

血小板:先週末よりも低下傾向は若干mildになってきている。

白血球:比較的多くなってきた。

骨髄抑制は解除されつつあり、徐々に血球が上がってきている。一方で血小板数の上がりが悪いのはVODの病態が予想される。


#2 VOD

Bil 3.9→5.1

腹囲 50.9cm→56.5cm

体重 16.2kg→17.0kg

と前日に比べて、いずれの数値も悪化してきている。一般的にはVODに関しては治療法はないといわれているが、t-PA、プロテインCなども考慮されうる。ただし血小板が数千の状態でそのような治療を行うことは高リスクである。


#3 体液バランスの異常

心嚢水、胸水、腹水の貯留認められている。rateも高めであり、発熱、心嚢水の貯留、血管内脱水などが考慮される。特にIN-OUTバランスが重要であり、輸液=尿+便を目標とする。

また、心エコー、胸部レントゲンで胸水や心嚢水の評価を明日も行う。


#4 血尿

血小板減少による出血傾向、前処置による粘膜障害などによるものと思われる。7/16より尿閉感が出現したためバルーンを挿入している。今後も尿の色が濃くならないかどうかを評価する。

『おしりぬらすのが嫌なのー(泣)』

体温38.7→39.2 HR:150台 BP:108/60 SpO2:97%(時折94-95%) 腹満著明で動くのもしんどい様子。

体重17.0kg(+0.8kg)腹囲56.5cm(+5.6cm)レントゲン上、右肺白いと。右下肺でair入り弱め。呼吸苦・咳嗽なし。R:30後半 ビリルビン5.1と上昇 フラグミン増量、アルブミン投与後12時ラシックス4mgIV、16時からハイカリメイン30→10ml/hに減量となる。(輸液を入れても血管外に漏れてしまうため)午後嘔気増強し、嘔吐1回あり。その後入眠している。尿はラシックスに反応あるが、長くは続かない。茶褐色尿。便は黄土色水様便で日中6回。腹圧かかると出てしまう。222ml+155g(便含む)/8-16時 11時よりプログラフ2→1.8ml/hへ減量となる。日中よりフェンタニル半量となるが、疼痛の訴えなく経過。口内出血跡多いが出血はなし。右白目内出血あり。下眼瞼付近の白目にも内出血広がっている。触ると疼痛あるとのことで医師に診察依頼し経過観察となる。


『のどかわいた。ファンタオレンジが飲みたい~!けど、ぼくもうちょっと我慢する。』

17:20からPC10単位が開始し、アレルギー症状なく経過。2時間の尿量が60mlと少ないため、18:20ラシックス4mgをIVsareta.

21時半ころ入眠されたが、オムツ交換毎に覚醒している。22時半ころコールあり、ファンタを飲みたいと。ファンタ50mlを一気飲みする。飲水後、痰を少量嘔吐。イソジン含嗽をし、嘔気は続くことなく入眠されている。

準夜帯HR:150-160台で経過。170台となることあり。入眠後から深夜帯はHR:140前後で経過。入眠後SpO2:93%に低下することあり。肩枕、刺激にて95%ほどで経過。医師確認し、93%続く時は酸素2L開始予定となる。頭部のベッドUPし、時折93%にふらつくことあるが、続くことはなく夜間は酸素使用せず。95%ベースで経過。覚醒すると97-99%で経過。RR:40-50回


0時頃ティッシュに血が付着したものあり。口唇の血餅を剥がしてしまったとのこと。確認時、止血しており、朝まで出血なし。両眼に内出血あり。腹部膨満著明なのは変わらず。体動時など苦しい様子。

体温38-39℃台で経過。最高は準夜帯39.2℃ 朝は最終38.0℃ 

OUT:140ml+295g/16-0時 460ml+615g/0-0時