子宮口広げる処置  | それぞれの命

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全てが同じく「尊い命」には変わりない。

クリスマスの日早朝から、

主治医、レジデントH先生から主人への

本当に最後の説明が行われた。


明日、明後日の二日間を掛けて子宮口を人工的に

開く処置をする。そして、12月28日に陣痛をおこす。


決断してからは、やらなくてはいけない事、

決めなくてはいけない事が沢山ある。


火葬場は年末で病院側が紹介してくれたところは

日にちが合わなく再度、火葬場探し。

どうしても骨を残したくて・・・。

だから、赤ちゃんでも骨を残してくれるところを探した。


主治医、レジデントのH先生でこれも本当に最後の

エコー診察をする。最後のエコー写真も貰った。

レジデントのH先生が本当にこの子もいっぱい見たよね~

って言ってた。

そして、異所性灰白質は今、エコーで診てもやっぱり

分からないと言っていた。





12月26日。

処置1回目が15時から始まる。

土曜日ということで、主治医ではなく当直の女医が担当。

ラミナリア3本を入れた。

流産している時も一度経験をしている。でも、またこの痛さを

今年体験するとは思ってもいなかった。

処置が終わって、私は全てを知っておきたい為に

先生に聞いてみた。


赤ちゃんは今は大丈夫なんですか?

赤ちゃんは、今は何も気づいていないよ。と言っていた。

そして、ずっと聞きたかった事、

赤ちゃんはどの時点で心臓が止まるんですか?と聞いてみた。

赤ちゃんは外に出てきたら直ぐに心臓は止まるよ・・・。

と言ってた。


私が泣きそうな顔をしていたら、ごめんねリアルな事を

言ってと慰めてくれた。

泣くのはずるいよね・・・。

先生達は皆、この子の為に今まで一生懸命頑張って

くれていたのに。

そして、この子も本当に一生懸命生きているのに・・・。

そう思ったら、どんな痛みでも我慢しなくてはと思った。


2回目の処置が夜9時から始まる。

2回目からは座薬を入れた。

1回目入れたのを全部出して、今度は6本入れる。

夜中、お腹と腰が痛い。

ここ3日前頃からは睡眠薬を飲まないと眠れないでいた。

この日も薬を飲んで寝る。





12月27日。

早朝、お腹の赤ちゃんとの最後のシャワーを浴びる。

大部屋だからいつもお腹の赤ちゃんに話しかけることが

出来ないでいたから、シャワーの時間は沢山話しかけていた。

いっぱい泣いている姿も見せていたね。

でも、本当に今日で最後。

今までありがとうね。



3回目の処置が朝9時から始まる。

また全部出して、今度は9本入れた。

痛くて、痛くてたまらなかったけど、一番信頼している

K看護婦さんがずっと手を握ってくれて一緒に息の吐き方を

フーフーってやってくれてどうにか乗り越えることが出来た。

あと主治医も急遽来てくれた。


今、頑張っていれば明日本番絶対にスムーズに行くよ!

ってそればっかり言われて励まされていた。

そして私はそれを信じて頑張っていた。



最後の4回目の処置が夜9時に行われる。

今度も全てを出して、最後は20本入れた。

副看護婦さんのMさんが、

麻酔なしで20本はkazuさん本当に凄い頑張ってるよ。って

言ってくれて何か凄く救われた。

ちゃんと、私頑張ってるんだ・・・。って思えた。


明日、やっとお腹の赤ちゃんに会える。

でも、そうしてしまったら赤ちゃんの心臓は止まってしまう。

複雑だった。

この日も睡眠薬を処方してもらって眠りについた。