ガネフ先生、逝く | 石川和男の進捗状況

石川和男の進捗状況

譜読みと生活と家主(ネコ)の相手に追われるピアノ弾きのドタバタ日記

武蔵野音楽大学の客員教授として日本で約20年にわたりご指導にあたられたコンスタンティン・ガネフ先生が11/4、ブルガリアにて逝去されたとのしらせがありました。1925年うまれの91歳でした。


私は大学3年の1997年から大学院(修士)修了まで主科担任として師事させていただきました。その後も大きなコンサートのたびにプライベートでレッスンしていただき、薫陶を受けることができました。
最後にお世話になったのは2010年でした。

震災後、奥様のジュリア先生が倒れられたのでブルガリアへ帰国され、2013年ジュリア先生は旅立たれました。ジュリア先生にも卒業後2年ほどレッスンでお世話になりました。


色とりどりのマジック(!)で楽譜に描かれる無数のデクレッシェンド、「Motto Hibiki(もっと響き)」「>Dame(アクセントつけちゃダメ)」などなどローマ字の指示の数々…懐かしい財産です。



もっとたくさんの曲のレッスンをお受けしたかったし、いつかブルガリアを訪ね、ガネフ先生が委員長を務めるコンクールを…!などと願望もありましたが、、、


現実的には生活に追われ、ピアノソロ曲に取り掛かれる機会は少なく、


気がついたらコンクールとか言っている年齢ではなくなり、私もおっさんです。


初めてお会いした時すでに72歳でいらしたのですが、お酒もお肉も担々麺も大好きで(ジュリア先生はベジタリアンだったので、いつも外で召し上がる)、豊島園の温泉「庭の湯」でバッタリお会いしたことも。。。

しらせを受けていろいろ検索してみたところ、先月のお元気そうな姿が。。。


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マジックポイントが底をついているいまの私にはこたえる訃報でした。。



ご冥福をお祈りいたします

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2005年のリサイタル終演後