ハッピーマンデーということで、敬老の日が9月の第3月曜日に決められてからしばらくになりますね。
土曜日と合わせると3連休というご家庭も多いかもしれません。
「先生が教える小学校と勉強」の風路でございます。
敬老の日というと、孫がおばあちゃんの肩をトントンしているといった微笑ましい風景が思い浮かんだりしますが、実は、子どもの肩もほぐしてやると集中力アップにつながるというお話を。
「えっ!大人が子どもの肩を?」
なんだか反対なのでは?と、思うような話なのですが、整体関係の先生にお話を聞き、なるほど、と思いました。
もともと、人間の体は、他の動物と同じように4本足で歩くようにできていたのですが、進化の過程で、直立2足歩行をするようになりました。
4本足で歩く動物を見ていると分かりますが、あごを少し上げた状態が自然な姿勢のようです。
あごを引いて、下を向くような勉強の時の姿勢や、前のめりになるパソコンを打つときの姿勢は、本来の人間の体の構造的には、無理のある姿勢だったわけですね。
さらにこういった姿勢を、同じ状態のままずっと続けることも負担がかかるもののようです。
肩こりと関係が深い「僧帽筋」をご存じですか?
キリスト教の僧侶の帽子の形に似ていることから付けられた名前を持つこの筋肉は、後頭部に始まり鎖骨から胸椎(脊椎骨の一部で、12個の椎骨からなっています。「~ワイルドだろう。」のスギちゃんが、骨折されてしまったのもこのあたりですね。)を覆う背中の表層にあります。
肩こりのキーポイントになる筋肉で、背筋を伸ばすだけではなく胸を張って良い姿勢にする重要な役割があります。
動作の有無にかかわらずこの筋肉は胸部の姿勢を保つために働いているのです。
疲れてくると僧帽筋のパワーがなくなって、胸を適度に張った良い姿勢から猫背ぎみになってきます。
僧帽筋は、「下を向くと緊張する」筋肉の一つでもあります。
この筋肉は、脳神経が支配しているそうで、ここが疲れてくると、脳も緊張状態になり、集中力が続かなくなってしまうということです。
低学年の子どもなど、構造的に無理のある姿勢(勉強するときの「あごを引いて下を向く」姿勢)を続けると、20分ぐらいでこういった状態になると言われると、思い当たるふしがあります。
そこで、どの部分のマッサージやツボ押しが利くのか聞いてみました。
○ 僧帽筋の疲れ改善には、「肩中愈(けんちゅうゆ)」という、肩甲骨の内側にあるツボをマッサージ。
○ 関連して、頭の疲れをとるには、「手心(しゅしん)」という、手の中心のくぼみあたりにあるツボを、親指などでゆっくりと押します。
大人はパソコン作業、子どもは勉強で肩がこり、今風な不思議な形容詞型の表現をすれば「マッサージな時代」らしいですね。
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