僕は三人兄弟の一番上である。

五歳はなれた弟と13歳違いの妹がいる。

弟とは「馬」が合わない。

前世で憎しみあった敵同士が兄弟となったのだろうかと思う程である。

憎しみ会っているわけではないが「生き方、「人生の処し方」が違う。

月曜日と火曜日に永年おつき合いいただいている友人にあった。

月曜日に友人TK,、火曜日に友人YKと、二人とも我々兄弟の友人である。

TKは僕と同じく長男、「兄貴はそんなんですよ、親から見たら、特に母親からしたら「弟」のほうがかわいいんですよ、「お兄ちゃん」は頼りにされるんですよ。小さい頃からおこられるのはいつも お兄ちゃんのほうやし、、、」

その日は彼にそうだ、そうだと相づちを打った。まったくその通りだと、僕だけではなく世の中のお兄ちゃんはみんなそうなんだと。

そして、火曜日にYK夫妻と、YKは二人兄弟の弟、彼の「お兄ちゃん」は若くしてこの世を去ってしまっている。

兄弟の話になり、前述のTKの話をし、納得したと言うと、YK曰く、

「兄貴は僕と六歳は慣れていたんです。早くでなくなってしまったんですが、たしかに、怒られるのはいつも、兄貴の方でしたね、、、、、、。でも、弟の方からすると弟というのは母親を独り占めした事ないんですよ。兄貴はすくなくとも、僕が生まれるまでの六年間は母親を独り占めしてたんですから、その独り占めした事を一生かけてでも返せという気持ちになりますよ」

圧倒的に説得力のあるKYの台詞に僕はまたまた納得した。

どんな縁があって兄弟となったのだろう。

それをいうならどんな縁があって夫婦や友人、知人となつたのだろう。と想いを巡らすと、人間関係は際限なく広がっていくばかりであり、ひょっとしたら、親子や兄弟の繋がりと友人・知人の繋がりはさほどの違いはないように思えてくるから不思議である。

今日の池田家の節分はいまだ買ってない程静かな節分でした。