取材でお茶工場へお邪魔しました。
日常的に水分補給は全てお茶。
糖分の入った飲み物は一切不可なあたし。
フルーツジュースもよほどのことがないと飲まない。(絞りたては別)
ミネラルウォーターすら苦手で、飲み物は?と聞かれたら「緑のお茶かアルコール」と言い続けてはや何年。
ブラックコーヒーやストレートティーはその時の雰囲気や食べるものによって選ぶくらいで。
とにかく365日朝昼夜、あたしの飲み物は緑のお茶。
お茶工場の取材と聞いて胸がときめきました。
お茶の木は基本的に世界共通。
紅茶も烏龍茶も緑茶も原料は同じ。
それなのにこれだけ味も見た目も違う秘密は何か、緑茶でも産地や製法によって全く違う味になるその理由を、ほぼ半日かけて根掘り葉掘りお伺いしてきました(´∀`)
もうお茶の入門書が一冊書けるくらい(は言い過ぎかな…)
お茶を構成する葉っぱと茎の割合、摘んだ葉を蒸す時間、それと何より「揉み」の技術。
それと原料になるお茶の木をいかに健康に育てるか。
その辺りがお茶の味を大きく左右するのだそうです。
そして!
「百聞は一見(一飲)にしかず」とお茶師でもある社長様自らお茶を入れていただけるという素晴らしい体験をさせていただいたのです。
中国茶は専門のCafeが近くにあってお作法を見たことがあるし、お抹茶も茶道の経験があるのでわかるのですが、煎茶道は初めての経験。
日常的に飲む緑のお茶は99.9%が煎茶なので、煎茶道に興味はあったのですが、そんな教室は今まで見たこともなく…
「じゃ、うちのお茶を飲んでみていただこうかな」と聞いた瞬間「やった!!」と心の中で拍手喝采。
しかも、一般に販売されている中でも最も上級のお茶と、こだわりすぎて手がかかり市販できない「手揉み茶」というレア物を入れていただけるとのこと。
ああ、うれしい♡
どちらにしてもお茶をおいしく入れるためにはお湯の温度が大切だそうです。
普段はぐらぐらいったらすぐ急須にお湯を入れていたあたし。
「ああ、それは論外ですね」
と全否定・°・(ノД`)・°・
まず、沸騰した、と普通認識される状態は「沸騰」ではないそうです。
ぐらぐらいい始めは沸騰し始め。
ぐらぐらのまま7分維持したお湯が正しいのだそう。
「ま、3分でも大丈夫ですけど」
とおっしゃっていただいたけれど…
びっくりするくらい冷ましてらっしゃいました。
急須も煎茶、番茶、ほうじ茶などの種類によって形が違う。
煎茶は最後の一滴が一番おいしいので、滴を振り切れるように手のひらにしっかり収まる形、あるいは把手が胴体にしっかりくっついたもの。
竹などで作られた後付け把手は熱湯で入れる番茶やほうじ茶用の急須なんだそうです。
高級な煎茶はのどの渇きを癒やすというより心と体を癒すという役割で、大量に飲むものではないから急須の大きさは小振り。
食事の合間にのどを潤すための番茶、ほうじ茶はたっぷり飲める大振りのもの。
茶葉の形もそれぞれで、手揉み茶は針金みたくピンとしてて長い。
お湯を入れて3分間蒸して…
針金のような茶葉がもとの一枚の葉っぱそのままの形に戻るんです!
奥の写真が手揉み茶、手前が機械揉み茶。
葉っぱの形が全然違ってます。
機械揉みだとどうしても葉が痛んでしまうけれど、手揉みは違うんですね~
どれだけ葉っぱから水分を抜くかということが味を大きく左右する、揉みの技術は職人技なのだそう。
飲み比べ味比べでしたけど…
もうね、言葉になりませんでした。
普段飲んでるお茶とは全く別もの!
まず、味が違う。
甘味・渋み、どちらも初めて味わったくらいの違いがある。
なんだかスープを飲んでるくらいの濃さ。
こんな訳わからない表現をライターが使っていいのかという是非は置いといて、本当にそれくらい味が濃厚なんですよ!
で、普段飲んでるお茶は大量に飲むので安物しか選べず、一煎しか飲めたもんじゃない。
でも、ここのお茶は一煎ごとに違った味が出てくる。
二煎目は渋みが少なく甘味が勝って、三煎目には渋みと甘味のバランスが取れてて。
五煎くらいまで楽しめる。
値段が高いだけじゃない、高いものにはそれだけの理由がある。
急須の形だけでなく、湯呑みの形もお茶によって違う。
口の部分の反りは舌のどの部分に最初に茶が当るかを決めるためのもので、高級茶を飲む湯呑みほど小振りで口が反っている。
番茶やほうじ茶はストレートタイプの湯呑み。
本当に勉強になりました。
お茶好きに拍車がかかる一日でした。
今日のご飯(ワインのお供に)
スペアリブの薄切り(と言っていいのだろうか?焼肉用で半額になってたのでGET!)に塩こしょうして、レモン汁とオリーブオイル、ガーリックパウダーとローズマリーでマリネード。
30分置いてグリルで焼き目をつけてできあがり。
今日のワインはミディアムの赤。
ビールでも合うと思うなぁ。