●iPadの利用シチュエーション12の考察 | カワシマンのこころざし

●iPadの利用シチュエーション12の考察

iPad が欲しい。喉から手が出るくらいとは言わないが欲しい。

何故iPadがいいのかを使うシチュエーションを想定して考えておこうと思う。販売され手にした人から「それは無いよ」とか「それ以外にこんなことにも使える」という声が聞かれる日が待ち遠しい。

ちなみにスティーブ・ジョブズは iPad 発表時に NetBook を引き合いに出して

Slow
Low quality displays
PC software

と評し、観客の笑いを取った。

確かにiPhone液晶の画像・動画の表現力・美しさは最初に見た時に本当に感動した。iPadの9.7インチのディスプレィでその感動が増すことに期待したい。そして1GHz Apple A4というiPadに最適化された専用CPUの速さとフラッシュメモリのアクセスの速さによる相乗効果に対する期待は大きい。また、専用の iWork が iPad用に再設計し直されて、安価での提供に踏み切った点に注目したい。


では家の中での利用シーンから想定しようと思う。

<1> 何に使うのか?

情報端末としてWeb検索、情報共有のためのツイッター・ブログの閲覧・書き込み、メール送受信、できるのであれば画面共有してのSkype、雑誌・本の検索・購読、写真・ビデオ・テレビ鑑賞に使いたい。


<2>どうやって使うのか?

家でわざわざパソコンの前の椅子に座ってちょっとしたWeb検索やツイッターはせずに iPhone を手にして寝そべって利用するケースがある。iPadは椅子に座って手に持ったり、ソファなどに寝転んだり、クッションに寄りかかって抱えたりして使いたい。またテーブル上で会話の助けとなるツールとして使いたい。


<3>電子書籍の本当の良さ

パラパラめくるあの感覚を残して機械の中で読む本に(仮に)違和感が無いとして、最も重宝するのは「どれかの本に書いてあったあのくだりを探したい」といった時ではないだろうか。こればっかりはパラパラめくって「真ん中あたりだったかな」とか「3章だったんじゃないかな?」と手探り目探りしていた時間を完全に節約できる。そもそも本を探す時間を要し本が見当たらないこともあると考えると文字情報で本の中身を検索することでのメリットはとても大きいはずだ。

勿論、手元に無い本を検索し即ダウンロードして読めることで図書館や本屋に足を運ぶ時間は節約できる。ただし、図書館の静けさや、本屋のディスプレィを見て想定になかった本や事象に五感で触れられるあの感覚を失うのは勿体無いとも思う。うまく使い分けるために本屋さんはもっと工夫をして欲しいと思う。


<4>アナログ的写真鑑賞の仕方の復活

「写真アルバム」を机の上に広げて皆で観るといったシチュエーションの復活。くつろぎながら、あるいはお酒を飲みながら、友達、家族、恋人と一緒にiPadでアルバムをめくりながら話に花を咲かせるのはどうだろう。写真ごとにフルスクリーン表示も出来るのでインパクトもある。現状では紙の写真を所有しなくなったのに、パソコンの前に複数人が座しての閲覧や携帯電話あるいはデジタルカメラの液晶を交互に覗くのでは「ふぅるぃ~アルバムぅめぇくぅ~りぃ♪」といった雰囲気にはならない。是非とも昔やったあの「アルバム」を囲んでのコミュニケーションの場を再生したい。


<5>進化するビデオ鑑賞

撮影したビデオの鑑賞にもいい。テレビに繋いで見ても「ふぅ~ん」的な空気が流れることがある。手を止めて視線をテレビに向けなければならないことで会話をし辛い「鑑賞会」的な雰囲気が難点となるからではないか。iPadを手元に置いて皆で気軽に見れれば「ここは◯◯だね」と<指差し確認>も可能になり会話も弾む。鑑賞会的だと「そこ止めて」も言い辛いし、そもそも指差しに向かない。iPad であれば、複数人に停止・拡大などのナビゲーションのチャンスも与えられるのはコミュニケーション形成には大きな影響を与えると考えられないだろうか。

またYouTubeなどの動画はひとりで楽しむことが多いと思うが、手軽に皆で観よう!といったシチュエーションを創造できるように思う。


<6>テレビ鑑賞

ワンセグチューナーを繋ぎ問題ない画質であるならば、テレビの見方も変わる。寝そべってツイテレが出来たりする訳だ。


<7>音楽鑑賞

イヤホンを使って iPod の代わりは可能である。どれだけのスピーカー性能があるかはわからないが室内で据え置きにしてスピーカー付きプレーヤーとしても活躍できるかも知れない。


<8>ゲーム

このサイズを駆使して加速度センサーを利用したゲームも楽しめるだろう。画面の迫力が違うだろうから新たな趣向のゲームを発明して欲しい。


後半は、学校・ビジネスシーン・老齢者に目を向けてみる。


つづく