遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
すっかりご無沙汰しておりますが、おかげさまで私自身は元気に過ごしています。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末から岐阜の実家に帰省して、きのう東京に戻ってきました。
東京の冬は空が青くて気持ちがいいですね。
何度かブログにも書いてきましたが、昨年から両親の介護が本格化しました。ヘルパーさんの訪問やデイサービスを利用しながら自宅での二人暮らしをなんとかかんとか維持していたのですが、夏から秋にかけて両親それぞれの認知症の症状が進み、自立した生活が難しくなってしまいました。去年の後半は、毎月10日ほどを実家で過ごしてきましたが、私のいない間に二人の生活が混乱することも増え、また私の仕事との両立もだんだん厳しくなってきました。
それで、弟たちも交えて相談をして、両親には24時間見守りサービスがある高齢者向けマンションに住み替えてもらうことにしました。両親が新しい環境に慣れられるのか、更に認知症が進んだらどうすればいいのか、等など考えればいろいろと不安になりますが、いまできることをひとつづつやっていくしかないですよね。今週いっぱい仕事の引き継ぎをして、来週から1か月ほど岐阜に帰って引っ越しの手伝いをしてきます。
年末年始には、海外に住む弟たちも家族を連れて帰ってきてくれたので、久しぶりに賑やかに過ごしました。家族そろって初詣にいったり、大人数で食卓を囲んだり、子どものころの思い出話で盛り上がったりと、とても楽しいお正月になりました。両親と実家で過ごすお正月はこれが最後になるんだな…と思うと、なんだかしんみりしてしまいましたが、来年はまた別の形で両親と一緒に年を迎えることになるのでしょうね。
この先、認知症の症状が更に進めば、もっと切ないことが増えてくると思います。それでも、父と母に穏やかに機嫌よく暮らしていってもらえるように、親孝行をがんばるのが私の今年のテーマです。
治療をがんばっている人や不安な気持ちで過ごされている人にとっても、少しでも明るいよい年になりますように。
早いものでもう9月、朝夕に秋の気配を感じるようになってしまいました。今年の夏は猛暑に台風、そして地震と各地で災害が続きました。私自身は日々の無事を感謝しつつ、被災された方々が、少しでも早く日常生活を取り戻されるように祈るばかりです。
昨日は、4か月ぶりの経過観察で大学病院の婦人科を受診してきました。おかげさまで、腫瘍マーカーもエコーも問題なく、また無事に経過観察を続けることができました。
病気をきっかけに始めたこのブログ、書くことがなくてついつい間遠になっていますが、OVCAでお会いしたり、コメントを通じてお知り合いになった皆さんの様子はいつも気になって、ブログを読ませてもらっています。治療を続けていらしゃる方や副作用などで体調の優れない方が、少しでも良い方向に向かいますように、といいねボタンを押すくらいしかできないけど。
この数か月は、実家の両親の認知症が一進一退で、私自身も気分が落ち込んだり持ち直したりを繰り返していました。
うつっぽくなって殆ど家事もできない状態が続いていた母は、数か月前にケアマネージャーさんのすすめでデイサービスに通いはじめました。最初の頃は、楽しくない、いやな人がいる、と愚痴が多くて、すぐにやめちゃうんじゃないかと思っていました。ところが、2か月目くらいから様子がかわってきたのです。年上の90代のおばあちゃまがお化粧をして来られるのが刺激になったらしく、久しぶりに口紅をするようになり、表情も明るく会話が増え、家事も自発的にするようになりました。
人見知りがあり社交的な性格ではないので、父と私はデイサービスなんて無理だと思い込んでいたのですが、プロってすごいですね。ケアマネージャーさんは、母の性格にあう施設をピタっと見つけてきてくださったのです。
父も物忘れがひどくなり、毎日のように身の回りの何かがなくなっていきます。曖昧な記憶でいい加減なことを言うことがあって、身内だと恥ずかしかったり苛立ったりしてしまうのですが、ヘルパーさんたちはとっても鷹揚に接してくださるので、父の精神状態も落ち着いてきたように思います。
離れて住んでいるので頻繁には通えませんが、職場の介護休暇の制度で月に1~2日休ませてもらって、病院の付添や役所の手続きなどを手伝いに行っています。この先、両親の老いが進むにつれ難しい状況になるかもしれないけど、できるだけ長く両親が自立した生活を続けらるように、介護サービスを受けられるようなって本当にありがたいなと思います。
話がそれてしまいましたが、手術から3年4か月、おかげさまでこうして元気に過ごしております。また、お会いすることができたら、いろいろお話ししたいな。
連休明けの東京は肌寒い日が続いていましたが、やっと爽やかな陽気が戻ってきました。やっぱり5月はこうでなくっちゃ。
昨日は3か月ぶりの婦人科受診でした。
1年ぶりの造影CT検査ありでしたが、おかげさまで、腫瘍マーカーも画像も問題なく、無事に3年目の節目の検診を終えることができました。
5月27日で手術からちょうど3年になります。
長かったような、早いような…3年をふりかえると不思議な気持ちになります。
いま、自分がこうして元気でいられるのは、どうしてなんだろう。
病気を見つけてくださった救急の先生と、
上手に手術してくださった執刀医や主治医と、
副作用でヨレヨレな私を励まし慰めてくれた家族や友人達と、
再発の不安を理解して気持ちに寄り添ってくれた病気の仲間達と、
仕事を抜けて迷惑をかけたのにやさしくカバーしてくれた同僚達と、
本当に多くの人のおかげです。
考えてみればみるほど、私自身が何かをがんばったわけでもなく、ただただ運がよくて状況が恵まれていたんだと、改めて感じます。
この3年の間に、親しくなった仲間のなかには、生きたいという強い願いを持ちながら叶わなかった人たちもいて、彼女たちと私、何が違ったわけでもないのに、医学の力や人の気持ちだけではどうしようもないこともあるのだと思い知ることもありました。
4年目に入るので、次回からは4か月ごとの受診です。
これからも、不調があったりしたら不安な気持ちになるでしょうし、ゴールはまだまだ遠い未来です。ゴールがあることを信じて、一日一日を大切に生かなくちゃ、と改めて思いながらこのブログを書いています。
ちょっと湿っぽい文章になってしまいましたが、普段は忙しさにまぎれて生かされた命のことをちゃんと考えられないので、1年に1回くらいはしみじみしてもいいかな。