12番札所


[四国八十八ヶ所霊場・第12番札所・摩廬山焼山寺]

(御本尊)虚空蔵菩薩

(御本尊の真言)のうぼう、あきゃしゃきゃらばや、おん、ありきゃまり、ぼり、そわか

(住所)徳島県名西郡神山町下分字中318

(電話番号)088-677-0112

(御詠歌)のちの世を、思えば苦行焼山寺、死出や三途の、難所ありとも


役行者小角の開基です。


開山は弘法大師であり安置している御本尊の虚空蔵菩薩座像四尺五寸をはじめ、三面大黒天、牛頭天王とも大師の作です。


巡錫中の大師は焼山寺の開山に訪れました。


そのとき、登山に及ぶにつれて悪蛇の妨害を受けました。


妖火を吐きつけられました。


そこで大師は、水の印結ぶと共に真言を唱えながら進むと、悪蛇の吐く火は衰えはじめました。


それでも悪蛇は九合目あたりの縦に割れた岩窟のこもって激しく抵抗しました。


大師は三面大黒天、牛頭天王の加護を願い、その法力によって岩窟に封じました。


そのとき大師は、虚空蔵菩薩の尊影を感得しました。


ただちに一刀三礼して刻んだのが御本尊です。


山号、寺号はこの由来によります。