今日は野沢尚さんの『龍時』を紹介します
読んだのは4年くらい前なのですが、最近読み返して再度楽しんでいるので書こうかなと思います
『龍時』は、「日本初のサッカー小説」と言われるほど、評価の高い作品です
『龍時』の解説を我らがエスパルスの森岡隆三が務めていたり、本の帯を稲本が書いていたりとサッカー選手にも高い評価を得ています
内容は、志野リュウジという青年が、単身スペインサッカーに挑戦し、活躍するというものです。
三巻では、オリンピックを舞台にしています。
書評として最低の表現で申し訳ないのですが、とにかくおもしろいの一言です
サッカーの試合を文章して表現するのはとても難しいと思うのですが、読んでいて試合の臨場感がハンパではなく、自分がリュウジとして試合に出場しているかのような錯覚におちいるほどです。
また17歳の青年が、リーガ・エスパニョーラで活躍し、バルサ相手に点をとるなど、痛快な気分を味わえます
17歳の日本人がバルサ相手に活躍するなんて、現実的ではないと思う方もいらっしゃると思いますが、『龍時』は作品の完成度が高く、
ライバルとの戦い
選手としての悩み
監督との確執
管理サッカーとファンタジスタ
など、現実的な問題を的確にとらえており、楽しめます
リュウジが時々、覚醒する時があるのですが、そのシーンは心が躍ります
小説では全三巻出ており、漫画にもなっています
漫画は読んでいませんが
ただ残念なことに、作者の野沢尚さんは2004年に急逝されており、続編が出ることはありません
各巻ごとに作品は完結しているのですが、
三巻を読んだ後は、リュウジのさらなる活躍を見たくなります
だれか四巻を書いてくれないかな~と、不可能と分かりながらも思ってしまうほどの作品です
サッカー好き・小説好きなみなさん、ぜひ読んでみてください
本当にオススメの一冊です
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