『浪速史跡めぐり』鵲森宮(森ノ宮神社)大阪市中央区はJR環状線玉造駅下車西直ぐの所に通称森ノ宮神社がある。周辺の地名が森ノ宮の由来になっている。祭神は聖徳太子・用明天皇・穴穂部間人皇后に奥殿に天照大神・月読命・素盞鳴命を祀っている。聖徳太子は物部守屋との戦いに戦勝祈願をし、勝った暁には四天王を祀ることを誓った。戦勝後の崇峻天皇二年(589)まず両親を現在地に祀って寺の鎮守とし、その森に四天王を祀る寺(元四天王寺)を創建した。その後四天王寺は現在の地に祀り、当社はそのままとされた。『日本書紀』の推古天皇六年に聖徳太子の命によって新羅に渡った吉士盤金二羽の鵲を持ち帰り、灘波の社で飼ったと言う記述がある。その灘波の社の森であることが「鵲の森」と呼ばれたる様になり、ついに当社の社名となったと伝える。</font>