こんにちは。山口県宇部市で開業医をしています、
「かわむらクリニック」院長の川村明です。
ご訪問ありがとうございます。
4月から「医療の豆知識シリーズ」をはじめます。
今回は、内科の領域から、「高血圧」のおはなしです。
高血圧とは、
収縮期血圧(高い方の血圧)が「140mmHg以上」
もしくは、
拡張期血圧(低い方の血圧)が「90mmHg以上」
の状態をいいます。
体内の塩分が多くなると、同時に体に余分な水分が貯まり、体重が増加し、血圧が高くなります。
また血糖値があがり、糖尿病になれば、腎臓の機能が低下することで、血圧が高くなります。また、動脈硬化にもなり、血圧が高くなります。
さらに、脂肪の増加により、高脂血症になれば、動脈硬化の進行を引き起こし、血圧が高くなります。
もし、血圧が高いまま放置し、適切な治療を受けなければ、脳梗塞や心筋梗塞、そして、心不全を引き起こす危険性が高くなります。
高齢者の方は、「140/90mmHg未満」
糖尿病や腎臓が悪い方は、「130/80mmHg未満」
若い方は、「130/85mmHg未満」
以上が理想の血圧値です。
家で測ると低いのに、病院で測ると血圧が高い方がいらっしゃいます。
この場合は、『お家で朝起床後、朝食前に測定して、「135/85mmHg」未満』であれば大丈夫です。
高血圧になったら、「すぐに薬を飲まないといけない!」ということはありません。
薬を飲む前に、
❶肥満の方は、体重を落とす
❷塩分を摂り過ぎの方は、塩分摂取を控える
❸コレステロールなどの脂質が高い方は、下げる
❹糖尿病の方は、血糖値を下げる
❺タバコを吸っている方は、禁煙する
❻アルコールを多量に飲まれる方は、量を減らす
❼運動習慣のない方は、『毎日30分以上汗をかくような運動をする』
等まず生活を見詰め直すことから始めてみましょう。
また、『毎日30分以上汗をかくような運動』については、ウォーキングがおススメです。
また、ウォーキングをする時は、少し厚着をして、歩行中、ジワッと汗をかくぐらいが理想的。
歩く速度は、『喋れるけど、歌えないぐらい、肩で軽く息をする程度』を目標に行いましょう。
❶~❼をしても、まだ血圧が下がりにくい時は、薬の服用が必要になります。
しかし、現状薬を服用しながら、❶~❼を並行して行うことの方が多いと思います。
健診や診察で高血圧を指摘されたら、まず主治医に相談して、薬を含めた治療法を選択し、血圧を確実に下げるようにして下さいね。
くれぐれも、血圧が高いまま放置しないようにしてくださいね!(^。^)
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