お蔭様です。今日も一日、お疲れ様でした。
大阪市・漢方鍼灸院 かわかみ吉祥堂。 の川上です。
現在、私は、少しでも鍼灸の治療成果を挙げられないかと、身体操作・武術、カウンセリングなどを学んでいます。これらを学ぶ中で、いずれにも共通する、大変重要なことを、最近ようやく気付きました。
それは、
今ここのあり様を感じ、認識し、整理する
ということです。
あまりにも「あたりまえ~♪、あたりまえ~♪」過ぎなことですが、私自身、長い間、このことを疎かにしてきました。
それは、目先の結果を求めるあまり、「今ここで、○○がどういう状態か?」を感じることや現状認識することより、「どうすればいいのだろう?」という方法論ばかりを知ろうとする思考習慣が染みついてしまったからです。
こうした現状認識することが希薄なまま、どんな素晴らしい方法論で以ってものごとに対処したとしても、なかなかいい結果は望めません。
一事が万事、私の場合、このようなことは、臨床の現場だけでなく、学習、対人関係、買い物など日常生活の多くの場面で、そのような思考に基づいて行動しがちでした。
目先の結果を求めることを優先してきたという思考の癖、これは私自身の家庭環境、あるいは学校教育のあり方などが関与しているのかもしれません。しかし、その思考の癖を自分の中に定着させてしまったのは誰でもなく、私自身です。
であるならば、その癖を改善できるのも私しかできない、いわば自己責任を取ることの大事という、当然の事実に直面しました。
では「どう自己責任を取ったらいいのか?」という、再び「どうすればいいのか?」の方法論を求める、堂々巡り的な疑問が浮かんできますが、ここで冒頭に述べた
今ここのあり様を感じ、認識し、整理する
そのうえで行動するということに、結局のところ行き着きました。
このことの大切さについて、肉体面では、観照塾
にて、精神面では、ビリーフチェンジセラピー・セラピスト養成公開講座
にて、気付かせて頂きました。
特に、ビリーフチェンジセラピーでは、幼少の頃より身につけた思考・感情・行動の反応パターンと、そのパターンを支配するリミッティング・ビリーフ(制限を作り出す思い込み)を明確化することを学んでおります。
このビリーフの明確化という作業そのものが、
今ここのあり様を感じ、認識し、整理する
過程となっています。
そして、講座では、自分自身の内に抱えるリミッティング・ビリーフを一つずつ着実に明確にしていき、それを闇雲に消し去ろうとするのではなく、そのビリーフを受け止め、受け入れる中で、身体内で起こる反応を味わっていくという作業を行っていきます。
この過程の中で、自分の中で荒ぶるものがシズマル(鎮まる、沈まる、静まる)ような感覚が得られるときがあります。
そして「ビリーフを感じる⇔身体反応を味わう」という往復運動こそが、そのまま東洋医学でいう心身一如の世界を、机上の理論としてではなく実地で体験することで体現することとなるのです。
このことを臨床の場でより適切な形で患者さんに還元できるよう、現在、私自身が取り組んでいる最中です。いずれその取り組みをブログの中でもシェアできたらと思います。