ラリベラ岩窟教会群第2グループの聖メルクリウス教会を目指し、僕たちは細い岩の切り通し道や狭いトンネルを何度か通った。足下は、例によってツルツル。ちょっとでも濡れていれば、激しく転倒しそうだ(写真)。

 

 

 

硬い石段の真ん中が磨り減っている!
 途中、何段もの石段があった。驚くべし!
 800年以上もの信者や司祭などが踏み歩いた、岩を削って造り出した石段の真ん中が磨り減っている!(写真

 


 かつてこれに似た石段を見たことがある。もう20年前かそこら、イギリスのケンブリッジに行き、大学街の中のあるカレッジに入る石の段が、やはり真ん中が踏み磨り減って、緩やかなU字型になっていたのを。
 何というカレッジだったか忘れたが、おそらく数百年の歳月がたっていた。石段を踏み歩いた人の数は、エチオピアのラリベラ岩窟教会よりもずっと多かったに違いない。

 

トンネルは「地獄への道」
 トンネルを抜け、やや広い岩の上に出た。そこからまたトンネルへの入り口がある(写真)。そこから先が聖メルクリウス教会かと思ったら、まだ、のようだ。

 

 

 

 そしてトンネルを抜け、急な石段を登って、少し行くと、また狭い階段を降りていく入り口がある。その名も、「地獄への道」という。

 

 

 前は空中へ向かうから、「天国への道」だった。今度は、地下に潜っていくので、「地獄への道」なのだ(写真)。

 

追記 スターリニスト中国、スプラトリー(南沙)諸島に防空設備、軍事拠点化いっそう
 アメリカの戦略国際問題研究所(CSIS)は13日、スターリニスト中国が南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島で埋め立てた人工島7つすべてに、全長6メートル余りの対空砲や、巡航ミサイルを撃ち落とす「近接防御システム」と見られる対空兵器などが設置されているとする分析結果を公表した。
 軍用機が離着陸できる滑走路やレーダー施設の存在は確認されていたが、スプラトリー諸島の軍事拠点化がいっそう進んだことになる。

 


 直近に撮影された衛星写真をもとに、分析した(写真)。

 

オバマ政権、相変わらずのノーテンキ
 それによると、ミスチーフ礁やスービ礁、ファイアリークロス礁などにある7つの人工島で、六角形の建造物がつながった建物があり、屋上に高射砲などが確認できたという。
 同研究所は「南シナ海の軍事衝突に備え、中国政府は人工島防衛に真剣に取り組んでいる」としている。中国はパラセル(西沙)諸島に地対空ミサイルを配備済みで、スプラトリー諸島にも展開する可能性があると指摘した。
 笑ってしまうのは、オバマ政権の反応である。翌14日の記者会見で質問を受けた国務省のカービー報道官は、情報を把握しているかは言及を避けながらも、「南シナ海では埋め立ても軍事化も行われるべきではない」と述べ、中国に対して軍事拠点化の動きをやめるよう改めて求めたという。

 

オバマはスターリニスト中国と共犯だ
 オバマ政権は、成立以来のこの8年間、一貫してこんな子どもに教え諭すような軟弱な対応を繰り返してきたから、習近平は安心してスプラトリー諸島の埋立てと軍事拠点化を推し進めてきたのではなかったか。
 この不作為、いな「暗黙の了解」を与え続けたことによって、トランプ次期政権には南シナ海の平和化に向けた取り組みが極めてコストの高いものになる。
 スターリニスト中国との共犯とも言えるオバマの犯罪に、強い憤りを感じる。

 

昨年の今日の日記:「三河湾の小さな島の竹島散歩と藤原俊成の像」