kawanobu日記/前原誠司へのkawanobu的な逆説的期待感;ジャンル=政治 画像1

 バラマキスト民主党のボケ菅後継を決める代表選は実に奇っ怪である。我も我もと小粒が続々と名乗りを挙げながら、どんな日本を創りたいのか、ビジョンも何も口にしない連中揃いなのだ。したがって後継首相を決める代表選として最も大切な政策論争が、全くなされていない。

唯一の代表経験者で世論調査の人気トップ
 連中が口にするのは、130人もの手下を従える汚沢を意識した「挙党態勢確立」だけ。挙党態勢確立なんて、党内の問題である。それが、唯一、明確なメッセージとして対外的に発せられる。もう異常としか言いようがない。それほどバラマキスト民主党の連中は、2年間の政権運営で疲弊してしまったのである。
 その中で「出ない、出ない」と言っていた大本命の前原クンが、昨日夕方、ついに代表選出馬に名乗りをあげた。リブパブリは、揶揄と若干の期待感を込めて、彼をこう呼ぶことにする(しょっちゅうチョンボをするので、クン付けが一番似合う)。ちなみにこれまで名乗りをあげた連中は、全員、代表の未経験者だったが、前原クンだけがただ1度、代表を経験している。だから、大本命なのである。
 しかもあらゆる世論調査で人気トップを誇る。この本命候補の出馬で、大衆人気のない野田は、一気に苦しくなった。

バラマキスト民主党農水族から攻撃されたことも
 リブパブリが数多の頭数を誇るバラマキスト民主党の中で多少とも前原クンに期待できると考える部分は、対米関係最重視派であり、対中国強硬論者である点だ。またTPPに、最も積極的でもある。GDP1.5%しかない農業のために、98.5%の他産業が犠牲になるのはおかしい、と正論を吐く。このような考えは、野党時代からであり、そのためにかつて代表時代に、前農水相の山田正彦や現副大臣の筒井信隆ら札付きの農水族3人組みに代表辞任の文書を党内に流されたこともある。TPP推進論者だったはずの海江田が、反TPPである汚沢一派の支持を得るためにあっさり宗旨替えしたような軽薄さはない。
 原発とエネルギー政策に対する考えははっきりしないが、エネルギー安保の考えに立てば、リアリストの前原クンだけに、再生可能エネルギーは未来の理想であり、当面、原発は必要だという結論に容易に至ると考えられる。エネルギー安保も経済面への悪影響も何も考えず、ただ延命のためだけに脱原発を掲げたジコチューのボケ菅とは、異なる。
 そして何よりも、前原クンは強固な反汚沢であり、汚沢の無期限党員権停止処分を解除しない姿勢を明確にしている点も心強い。我も我もと汚沢詣でをする他のバラマキスト候補の中にあって、その信念は貴重だ。

自民党よ、将来のプリンスとして前原クンのリクルートを!
 ――と、書いていくと、バラマキスト民主党に置いておくのはもったいないほどの逸材と思える。本当は、政権担当能力の豊富な自民党の中で揉まれて、帝王学を学ぶべき人材だったのだ。
 ところが身を置いたのが、学生サークルと大差ないドシロウト政治屋集団のバラマキスト民主党だった。だから、脇が甘い。
 それは、かつて野党時代の民主党代表の時、偽メールを信じ込み、あっさりと代表辞任に追い込まれたことからも、はっきりしている。その教訓を生かせず、在日外国人から献金を受けていたことが発覚し、今度は外相辞任にもつながった。
 その脇の甘さは、そんじょそこらでは直らない。首尾良く代表選に勝ち抜き、首相になっても、国会で野党からあちこち突かれたら、もっと大きな「脇の甘さ」を指摘されるだろう。そうなれば失速だ。首相辞任に追い込まれる。
 バラマキスト民主党の中で唯一まともな前原クンの政治生命を、これで終わらせるのはいかにも惜しい。自民党は、彼をリクルートし、政権政党歴豊富な自民党内で雑巾がけから徹底的に教育し、未来のプリンスとして育てるべきではないか。幸い、自民党の中に置けば、49歳はまだ若い。修業の時間は十分にある。2世ばかりで、人材難の気配が漂う自民党内でリーダーシップも握れる実力はある。
 前原クンも、先が見通せしていれば、首相になっても汚沢派の妨害を受けて、バラマキスト民主党では何もできないと自覚しているに違いない。
 だから心から望む。代表選は敗れて、さっさとバラマキスト民主党から脱党してくれんことを。
 代表選に出るのは、心期すものがある、と思うから、その点で少しだけ期待しておこう。

昨年の今日の日記:「雄国沼ツアー、車で金沢峠の展望台まで一気に上がると眼下に湿原が広がる」