kawanobu日記/バラマキスト民主党の目玉政策の1つ「高校授業料無償」のインチキと大罪:偏差値 画像1

 ずっと中国、北朝鮮関係の日記ばかりだったが、本日は久方ぶりに国内に目を向けた日記を書く。
 多数の識者が愚行・暴挙と批判する朝鮮高校の授業料無償化は、バラマキスト民主党の新文科相の手で間もなく実施されそうだ。金王朝の崇拝と偽造した歴史を教えて反日思想をすり込むテロリスト養成機関にも等しい朝鮮高校に、なぜ我々の税金が投入されるのか、強い拒否感を覚える(この問題については、本年8月28日付日記:「金正日の2度目の訪中の背景と朝鮮高校授業料無償化を図るデマ:朝鮮戦争、大韓航空機爆破事件」付日記参照)。

もともと授業料免除されていた貧困家庭に恩恵ゼロ
 それもこれも、バラマキスト民主党のバラマキ政策のせいだが、文科省の日教組に洗脳された高官に言わせれば、制度上、「高校」に準ずる学校には支給しなければならないのだという。アメリカン・スクールも含めて教育内容を吟味しないのが趣旨だとか。屁理屈とは、このことこそ言い表すのだろう。北朝鮮の金王朝礼賛の教育機関と民主制度下でのアメリカン・スクールでは、そもそも性格が異なるではないか。
 また大学までずっと奨学金のお世話になったにリブパブリ言わせれば、高等教育の学費は低額である必要はあるが、無償であってはならない。特に一律無償は、冒頭の朝鮮高校の問題も引き起こすし、貧困家庭出身のためにもともと授業料を免除されていた高校生に何の恩恵もないうえ、逆に格差を引き起こす悪制度である。それに、何らかの事情で高等教育を受けられない同世代と、著しい不公平を招く。

低偏差値高の授業料免除率は高く、高偏差値高では免除率はほとんどゼロ
 高校授業料無償化がバラマキスト民主党のただの人気取り、インチキであることは、やや古いが実は9月12日付朝日新聞教育欄によって、赤裸々に暴露された。
 同紙は、福島県教育委員会に県立高校別の授業料免除実績を情報公開請求し、08年度の実績を得た。この時はまだ、県立高校は授業料を徴収しており、貧困家庭には授業料免除措置をとっていたので、情報公開請求を使えば学校別のデータが手に入る
 それによると定時制を含め、在籍生徒は約5万2000人いたが、うち9.5%、約5000人が授業料免除が免除され、そのうち約90%の4500人は経済的理由だった。
 興味深いのは、免除率は高校によってかなりバラけたことだ。最低2.1%から最高29.6%まであった。
 この記事が独創的なのは、同県内の民間の塾が出している高校別の偏差値を使って、それと免除率を照らし合わせたことである。その結果は、同紙記事のグラフ(写真)のように、高い偏差値の高校ほど免除率は低く、高い免除率は低偏差値高校に集中していることがクリアに明らかになった。偏差値と免除率の相関係数は、マイナス0.8で統計的に強い相関のあることが分かったという(偏差値が高くなるほど免除率が下がるからマイナスになっている)。

免除不要の豊かな家庭の授業料を無償にする不平等再生産の愚策
 このグラフの意味を読み解けば、低偏差値の高校の家庭ほど貧困であり、それは家庭が荒れていたり、早くに塾に行けなかったりしたためのハンデである可能性が高い、ということだ。逆に豊かな家庭は、家庭内でもしっかり躾けをし、塾にもやれたから高い偏差値の高校、すなわち進学校に進めた、というわけだ。
 バラマキスト民主党政権は、高校授業料無償化によって、授業料免除の必要のない豊かな98%の家庭からも授業料を取らなくしたのである。反対に、免除を受けていた貧しい家庭には、何の恩恵もない。
 月1万円の授業料を無償化された豊かな家庭は、その分をさらに子どもの塾費用に回すかもしれない。そうなれば格差は、さらに拡大再生産されるだろう。
 極貧の母子家庭出のリブパブリにとって、この明白な不平等に強い憤りを感じた。
 何が「国民生活第一」だ。バラマキスト民主党の政策は、かくもデタラメなのであり、しかもバラマキに使う費用は赤字国債でまかなわれ、未来世代へのつけ回しになる。
 子ども手当、農家への所得保障、高速道無料化とともに、一刻も早く制度廃止に追い込む必要があることを上記の結果は明白に示しているのである。

昨年の今日の日記:「オリンピックを開けないインドの苦悩:ナクサライト、毛沢東、インド共産党毛沢東派、イスラム原理主義」