kawanobu日記/参院選で良識を示した有権者がバラマキスト民主党に鉄槌、はや落日のボケ菅内閣は立ち往生へ 画像1

 自民が保守バネを働かせて大躍進、バラマキスト民主党は予想を超えた大敗――というベストの結果になった。
 昨日行われた参院選は、民主がリブパブリの目標の50議席を大きく割りこんで44議席に留まり、自民は改選第1党のよもやの51議席である(写真)。バラマキストに7議席の大差をつけた。

自民51議席のまさかの大勝、みんなの党10議席に
 他に、バラマキスト民主党に失望した無党派の受け皿と期待した構造改革政党「みんなの党」は10議席と2桁に届いた。以下、各党の獲得議席を与野党別に掲載する。()内の数字は選挙区である。したがって総議席から()内議席を差し引いた数字が比例区となる。

▽与党  44議席
 民主  44(28)
▽野党  77議席
 自民  51(39)
 みんな 10( 3)
 公明   9( 3)
 共産   3
 社民   2
 たちあがれ1
 改革   1

自民1人区で21勝8敗と圧勝、民主・千葉景子落選
 自民の大勝の原動力になったのは、注目の1人区で21勝8敗と圧勝したことである。この意義は、後述するように極めて大きいことを力説しておく。リブパブリは希望を込めて20勝9敗を予想していたが、それすら上回ったのは、まさに出来すぎである。
 複数区でも、自民は健闘し、東京と千葉で2人の候補を立てて1人の当選に留まったものの、東京、新潟、福島、千葉、京都以外では、トップ当選になった。1人区での勢いが複数区でも発揮されたということだろう。
 バラマキスト民主党は、さすがに地力を発揮し、東京と連合労組の強い愛知で2議席を奪ったが、後は2位、3位に留まるところが多かった。
 最高は、神奈川で現職法相の千葉景子が落選したことである。法相就任以来、時にはクロ鳩、汚沢の捜査に指揮権発動をちらつかせたり、法相の責務である死刑執行命令に1度も署名していない。法務行政を歪めた元凶の落選は、今回一番の快挙である。神奈川県民の良識に敬意を表したい。
 比例区ではタレントの岡崎友紀、桂きん枝などが落選。ただし、素直に喜べないのは、早々と谷亮子が当選を決めたことだ。また東京選挙区では蓮舫を大勝させたばかりか、小川敏夫も当選させた。小川は、汚沢の起訴相当を審査している検察審査会に干渉を加えている議連のリーダーの1人だ。

民主で極左の革マル系候補が当選、国民新は解党か
 
さらに見逃せないのは、JR総連の組織内候補の田城郁が14位で当選した。田城は、JRに巣くう極左の革マル派の一員だと言われる。バラマキスト民主党の左翼体質を最も端的に体現する極左派であり、革マル派の関係者が国政に進出したことは、警戒を要する。冗談だが、革マル派が法相などに就いたら、日本の公安部門は丸裸にされてしまうだろう。
 また注目の2人区2人目として擁立された汚沢ガールズはほぼ全滅した。予想どおり、大阪では岡部まりも落選した。汚沢がボケ菅執行部の責任追及に乗り出せば、汚沢が立てた2人目がほぼ全滅した例を挙げられて反撃されるだろう。
 注目の山梨選挙区は、自民の宮川典子氏が惜敗した。輿石東に3745票差まで詰め寄っての惜敗は、まことに残念だった。ここで勝っていれば、バラマキスト民主党にさらに大きな打撃を与えられたものを。31歳とまだ若いので、時期衆院選に出ていただき、勝って欲しい。
 もう1つ注目すべきは、全特が全力を挙げた国民新が議席0となり、現職の長谷川憲正が落選したことである。バラマキスト民主党の大敗もあって、郵政改悪法案はお蔵入りになりそうである。また国民新も存在意義を失い、解党の危機に立つことだろう。

1人区大勝で、来るべき衆院選で自民は政権復帰の見通し
 前述したように、自民が全体で大きく議席を伸ばしたばかりか、選挙区、特に1人区で21勝8敗と圧勝したことは(しかも自民の勝った選挙区では、ほとんどの県で自民が民主に大差を付けて圧勝している)、遠くない将来に行われる衆院選に希望の光を灯した。
 衆院は、小選挙区300、比例区180の配分だが、2人区でほとんどトップ当選ということもあるので、来るべき衆院選では小選挙区で200議席以上を取る可能性が高い。比例区も含めれば、過半数を制するだろう。
 ただ参院では過半数にかなり足りないので、公明との連立を復活することになるが、それでも過半数に足りない。みんなの党も連立に加え、さらにバラマキスト民主党を逆1本釣りする作業が必要となるだろうが、それはまだ先の話だ。
 勝った自民は、一刻も早く、次期衆院選の準備を始める必要があるだろう。
 参院の逆ねじれで、ボケ菅内閣は重要法案をほとんど通せなくなり、早晩立ち往生して、レームダック化の末に衆院解散に追い込まれるだろうから。

昨年の今日の日記:「人民の怨嗟の的になっている中国地方党・地方政府幹部たち:ウイグル叛乱、莫邦富、グリーン・ダム」