今日の7AMごろ、北朝鮮ミサイル発射がありました。新聞によると『Jアラートの対象地域は北海道、東北に加え、茨城、栃木、長野など12道県に上った』とあります。

 

北朝鮮の挑発行為は許せないですが、鉄道各社は一時運転を見合わせ、通勤の足に影響が出たそうです。下の表は、成田空港の7AMごろの離発着便の運航状況です。上は国内線の出発便、下は国際線の到着便です。7AMの時間帯では国内線の到着便、国際線の出発便はありませんでした。

 

【国内線 出発便】

 

【国際線 到着便】

 

国内線の目的地は広島、福岡、札幌、熊本で、6:55〜7:46に通常通り出発しています。また、国際便はクアラルンプール(マレーシア)、デンパリール(インドネシア)、ジャカルタ(同)、デリ(インド)、香港から、6:55〜7:15に到着しています。

(参考:フライト情報のページ https://www.narita-airport.jp/jp/flight/today/ )

 

見た限りでは、通常の運航状況だったようです。いくつかの疑問点があります。順不同で並べると

  • 航空会社への連絡体制はどうなっているのだろうか?国際便で外国人パイロットであればどうするのだろうか?
  • ミサイルの最高高度は800キロで、国際宇宙ステーション(ISS)の高度の400キロの2倍である
  • 防衛上の機密事項なので、ミサイルの到達目標地点、到達高度などの情報は時間がたたないと出せないですが、ミサイルを追尾して、北海道の上空に差しかかるまでには分からないのか?
  • 太平洋戦争で、B29爆撃機が約1万メートルの高さから爆弾を投下していたが、当時の日本の軍事能力では撃墜できなかった
  • したがって、成層圏の遙か上空を通過するミサイルを迎撃することが可能かどうか?
  • 鉄道各社への連絡は妥当かどうか

など。もちろん、国民保護法」があり、その範囲で運用されているのは理解しています

武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律 抄

 

冷静な対応が不可欠です。また、最高機密ですが、そもそも「ミサイル迎撃」できるとすれば、どの条件であれば可能なのか?

 

関西在住なので、1回目も今回の2回目の「Jアラート」も正直言って、ピンときません。ただ、JR常磐線は止まっているが、飛行機が飛んでいるという話も聞こえてきます。「絶対に安全」ということはありません。最近、1年間の現政権の対応(南スーダン派遣施設隊の日報の隠ぺい、森友学園、加計学園問題に対する、政府側の隠ぺい)を振り返ると、何か疑いの念がぬぐえません。28日から臨時国会が開催されるようですが、外交と安全保障は政府の専権事項です。国会は国権の最高機関として、政府を質(ただ)す責任があります。野党の国会議員の後ろにも国民がいることを重々、忘れないで欲しいと願っています。

 

「記録は廃棄した」、「記憶にない」というはぐらかすような態度は改めて欲しいです。

 

(あと書き)

人工衛星が地球を周回するのに必要は速度(第一宇宙速度)は約8キロ毎秒です。今回のミサイルの速度は8キロ毎秒ではないとしても、北朝鮮がミサイルを発射したのが6:57、Jアラートが発令されたのが7AMです。3分間に8キロ毎秒なら1000キロぐらいは飛行したことになります。北朝鮮吉州ムスダンから東京までは直線距離で約1100キロ、札幌までも同様です。

 

逃げようがありません。前の某大臣のように「東京でなくてよかった」ではすまされません。野党相手のような、なめ切った態度は北朝鮮には通用しません。