公務員獣医師の初任給(8月31日)で、主だった都道府県の公務員獣医師初任給について、各都道府県のHPをググって調べてみました。

 

日本中央競馬会JRA)は農林水産省が所管している特殊法人で、年間売上高:2.6兆円、従業員:1600名の、民間企業として見れば、一部上場企業の売上高ランキングで40位台です。また、「ドクターX」のような獣医師も実際におられるのでしょう。

 

下の表は平成28年度の職員給与についてまとめたもので、獣医師は125名、平均年齢が42.5歳で年間給与額が平均で約1千万円となっています

 

(出典:日本中央競馬会(5010405002453)の役職員の報酬・給与等について

 

私の感覚では、「高給取り」ですが、生涯賞金獲得額が10億円を超える競馬馬がいるので、その意味では、平均的なサラリーマンよりも高い給料が妥当なのでしょう

 

加計学園」問題が国会で取り上げられたのは3月中旬からです。公務員獣医師の重要性を理解することができました。

 

反面、四国4県全体で飼養されている肉用牛、豚、乳用牛の頭数は全国比で1〜3%程度なので、正直言って、「何故、四国に獣医学部が必要なのか?」という疑問は拭えませんでした

 

また、「大学設置・学校法人審議会」は

  • 実習計画 不十分
  • 教育環境 未整備

の理由で、認可を保留しました。満を持して準備してきたわりには、準備不足のそしりはまぬかれません。やはり、「加計ありき」なのかと考えています

 

私は、地方自治体で働く公務員獣医師の処遇改善が先決だと考えています。今治市については、

  • 四国4県で人口が多い松山市、高松市、高知市、徳島市との比較
  • 松阪牛で有名な松阪市との比較

などもしました。松阪市との比較では、人口は同規模(今治市、松阪市とも16万人)ですが、地方交付税(国からの仕送り)の割合が高く、議員の数も多いことが分かりました。今治市は市町村合併で島しょ部があるので、仕方のないこともありますが、公務員獣医師が必要であれば、まず、自らが身を切る改革で、議員定数の削減、議員報酬の削減が必要でしょう。

今治市と松阪市(8月23日)

(地方公務員の皆様には大変、申し訳ないのですが、国家公務員だった観点からは、どうしても「おらが村」的な意識で、他市との比較をする機会が少ないように思います。インターネットでググれば、いろいろな情報が瞬時に得られます。)

 

また、今治市長、今治市役所はこれまでの経緯を「全て」明らかにすることが求められています。待ったなしです。「今でしょ!」

 

(1PM、追記)

「おらが村」の「が」は「おらの村」という意味で使っています。決してさげすむ意図はありませんm(__)m。ただ、国家公務員として全国各地の地方公務員の方と話していると、日本全体で考えているのか、その地域単位で考えているのか、視点が違いました。

 

地域に愛着があり、使命感をもっておられるのですが、例えば、畜産分野では、外圧で突然、「TPP」や「日欧EPA」が降ってきます。今までのように、政府が補助金を出す行政は終わりに近づいています。また、地方自治体の首長が中央の言いなりになっていては先が見えません。