私が桂浜水族館で担当するコーナーとして、用水路で捕獲した淡水魚の展示水槽があります。


ちぃさな浜辺の水族館のなんちゃって課長-淡水魚水槽


江戸時代に野中兼山が開墾した名残の水路が県内のいたるところで見られます。

仁淀川や物部川などの主要河川から引き込まれ、町中を通り、分岐しながら田畑を潤して流れていきます。

ここには、多くの淡水魚や川エビ、水中昆虫などが入り込んでいます。


私の自宅近くには、仁淀川から引き込まれている鎌田井筋があります。

夜な夜な懐中電灯を手に採集に出かけています。

つい昨日、物部川から流れている水路の水が止められ、大量の魚がアップアップしているので、

エサ用に使えないかという知らせを受けて当館の従業員が出かけて行きました。


用水路で見られる生き物たちを集めて、野中兼山の業績とも絡ませた地域に密着したコーナーを企画してみました。

地味でマイナーな展示ですが、よく見ると味わいを感じることができると自画自賛しています。


ささやかなこのコーナーの住人たちの横顔をシリーズとして数回にわたって紹介してみたいと思います。