◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇2010.5.11.



<小学校算数の集大成!5年生の一年間>
 
 がんばり塾に来てくれている子の中で、今年一番、人数の多いのが5年生です。
最近の算数の宿題を見ていると、いよいよ、「小数のかけざん・わりざん」「分数のたしざん・ひきざん」へ入ってきたようです。
 
実は、私も塾を始めるまであまり意識しなかったのですが、
この5年生の1年間の算数、小学校の算数のなかで、最も面倒くさい、計算しにくい、間違いが多い、いやになってしまう・・・と、
子どもたちにとっては、とても大変な教科になります。

なぜかというと、小数のかけざん・わりざんに続いて分数のたしざん・かけざんが出てきます。
また小数のかけざん・わりざん、分数のたしざん・ひきざんが・・・。
このくりかえしが一年間続くことになるからです。途中、図形もありますけどね。

小数のわりざんだけみても、
「わりきれるまで計算しましょう」
「商は1の位まで求めてあまりも出しましょう」
など、答えの出し方に違いがでてきます。

このこと自体、子どもたちにとっては難しいことなのに、
商(わりざんの答え)をたてることでつまづきやすいです。
何度も何度も書いては計算し、大きすぎたり小さすぎたり、また消して計算して・・・
この作業のくりかえしです。ここでめげてしまいやすい!

このために2年生のかけざんから3年・4年とわりざんを積み重ねてきたといってもいいでしょう。
もちろん100題計算も!

やっと割り切れてホッとしていると、小数点を打つのを忘れてしまったり、
小数点を打つ場所をまちがえてしまう・・・。
これで正解率もぐっと下がってきてしまうわけです。

 この「わりざん」と交互に出てくる「かけざん」も小数点の打つ場所が重要です。
これらの計算がかけざん、わりざん、かけざん、わりざん、と次々と新しいことを覚えていかなくてはなりません。
これが、子どもたちにとっては、どのときにどうやってかけるんだったか、割り方はどうだったか、小数点の打ち方はどうだったか、あまりの小数点の打ち方はどうだったか・・・
5年生までに習ってきたことを総動員して解いていかなくてはなりません。
ひとつひとつの方法はわかるのですが、あっちこっちにいろんな場合の問題が出てくるので、
子どもたちにとってはとっても混乱しやすいというわけです。
しかも分数も同じように出てきます。

 ここで学ぶことの一番大切なことは、「根気」と「集中力」です!
何度もやり直すこともねばり強く割り切れるまでゼロをおろしてきて割る。
桁数が多くなってもひとつひとつのかけざんを正しく積み上げ、答えにきちんと小数点を打つ。
その「誠実さ」と「根気強さ」が試されるというわけです。
めんどくさくなっていやになったり、書いたり消したりしてノートが汚れて、
「今、どの桁の計算をしているのか」わからなくなったりして、算数自体が嫌いになってしまったりすることも多いです。

 ひとつひとつの単元をていねいにじっくりと根気強く取り組む姿勢が必要になってくるというわけです!
 
「おうちの人が勉強したときとやり方が違う」というのは、よく聞きます。
だからへたに教えられない、と。
そのとおりですが、横にいてめんどくさがったり、いやになったり、途中で投げ出したりした時には励ましてあげられますよね。

 おうちの人もいっしょになって、自分が習った時のやりかたでいいんです。
いっしょに答えを考えてみましょう。答えをみてもいいでしょう。電卓でやってもいいでしょう。
おうちの人は、答えを出そうとねばっている子どもの一歩先で、答えを引き出してあげればいいと思うんです。
家で宿題をしている時間以上の時間を子どもたちは学校でいやというほどやってきているわけですから、宿題をする時くらいは、いっしょに考えてあげたり、一桁くらい答えをヒントで教えてあげていいと思いますが・・・。

 なんとか、この単元で「自分にもできる自信」を持たせてあげたいなぁと思うのです。

そこで、まずその克服法を、少しくどいようですが、問題の傾向と種類にわけて考えてみたいと思います。

(1) 小数のかけざん・・・これは筆算をていねいに。小数点をつけ忘れないように。
              小数点を打つ場所をまちがえないように!

(2)小数のわりざん 「わりきれるまでわって答えを出しましょう」  
    
    ・・・これは、「わりきれるまで」とあるので、ゼロをおろしてきてどんどんやれば必ずできる、ということです。なので、ひとつひとつのわりざんを確実にていねいにやればよいのです。答えに小数点を打つ時に気をつけましょう。

(3) 小数のわりざん 「商は1の位まで求めてあまりもだしましょう」
            「商は、四捨五入して、上から2けたのがい数で求めましょう」

    ・・・これは、答えを「どこまで」と指定されていますから、それ以上はしなくてよいということになります。しかし、四捨五入?上から2けた?がい数?・・・求められることが多くなります。
あまりの小数点の打ち方がわかりにくいです。計算上移動させた小数点のもとの位置に小数点を打たなければならないのがわかりにくいところです。慎重に!

(4)商をたてるときに何度も消したり書いたりしたりすること自体がいやになってきますので、そういうときは、×で消して、となりの新しいところへするのがベストです。これは、担任の先生のノート指導によっても違ってきますので、同じようにできないかもしれませんが、もし、そういうやり方が徹底していないのなら、この方法でくり返しさせてあげましょう。何度も答えを書いて計算したら大きすぎてまた消して、もう一回やったら今度は小さすぎて、という具合になってくるともうイヤになってきます。できれば、一回書いてダメなときは、×で横の新しいところへさせてやりましょう。すると、1回目にやった大きすぎたり小さすぎたりした答えが見えますから、およその答えも出しやすい、というわけです。そうできるといいなぁ・・・。
 
(5)答え合わせのときにまちがえた問題は、必ず、ノートの新しいところでもう一度やらせたいものです。できれば、その間違えた問題の近くでできるといいですね。どこを自分がどんなふうに間違えたかがわかりやすいですから。

とにかく、いろいろな場合が出てきますが、ひとつずつていねいに慎重にやることを根気強く取り組みましょう!

ここの単元では、先生のやり方をきちんと聞いて、それを忠実に最後までやりとげることを学ぶんだ、ということを大切に、こつこつと数多くの問題にあたりましょう。
そのことにイヤになったり、面倒くさくなったりせずに、がんばる姿勢を見守ってあげたいものですね♪
 塾でもそういう子どもたちの姿勢を大切にしていきたいなと思っています。
また、おうちでやっていて間違えた問題やややこしい問題は塾でいっしょに復習していきましょう!
がんばりどころです!ファイト!

今回は、少し勢いで書いてしまって、私ひとり熱くなってしまった感じですね(笑)もう少しわかりやすく考えてみようと思います。しばらくお付き合いください。他の学年の子も参考にしてください。
(NO.118へ続く→)

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私の「ひとり相撲」だったかもしれません。

張り切って、5年生の一学期のドリルから基本問題をとりだして、

新しく問題集も作って、今日の4人の5年生の子どもたちを待ちました。



来てくれた5年生のひとりの子がやっているのをみていたら、

習ったばかり、ということもあるかもしれませんが、

ずいぶんしっかりと正解していました。

ようく、わかっていました。


私がひとり心配していただけなのかもしれません…。


1年を通して、この調子で、

5年生の子たちみんなが、順調に習得していってくれることを願うのみ、です。


まずは、一学期、しっかりと、くり返し復習…。

子どもたちといっしょにがんばっていこうと思います。



(o^-')b





$大応援団-ヒオウギ01