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(2008年9月9日の記事です)

応援団NO.73 自分を認めるということ

<自分を認めること・・・>
 「自分を認めること」・・・これは、私たち大人でさえ難しいことです。
 ここでは、子どもたちに見られる姿から「子ども」の感じ方を見直し、私たちも改めて「自分を認める」ことについて考えてみたいと思います。

その1・×(バツ)をいやがる子どもたち
 よく見られるのが、自分で計算ドリルや漢字ドリルの答えあわせをしている時です。
 テストで先生に×(バツ)をつけられるのは、どうもしかたのないことととらえているように思いますが、自分で答えあわせをしている時に、自分で書いた答えが違っていた時その赤鉛筆が止まることが多いです。
 そのときに子ども達がとる行動は次の4つくらいです。
① どうしたらいいかわからず、先生の指示を待つ。あるいはバツをうたずにとばして次へ進む。
② 力なく番号にチェックし、次へ進む。直さない。
③ まちがえたところを上からなぞって書き込む。計算の場合、答えを赤で写すのみ。
④ 番号にバツをうち、答えあわせを先に済ませ、まちがえた問題を最後の問題の次の場所へもう一度鉛筆で最初から考え直し、書き直す。
 
 ①~④のなかで、どれが一番よいかは、すぐおわかりですよね。
 ④ですよね。
 
 そうなんです!子ども達は、なかなか自分がした問題でまちがえたものに自分でバツをつけることを以外にしたがりません。
 ①のようにどうしたらいいのかわからない場合は除き、
 ②③の場合は、どういう感じからそうなるのでしょう?
 私にもかすかに覚えはありますが、「全問正解で終わりたい」という気持ち、「赤で上から直すとぐちゃぐちゃになってしまうので、それがいや」という気持ちからではないでしょうか。   そりゃあ、全問正解、赤ペン直しなし、が自分にとって気持ちいいのは誰でもそうですよね。
 でも、「自分を鍛える」という視点からは、もしまちがえたときどうするべきか。
 そう考えると、自分のまちがいをきちんとまちがいとして認め、もう一度正しい答えが出せるかどうか、自分のやりかたや覚え方のどこがまちがえていたのかきちんと自分で受け止め覚えなおすという作業が必要ですよね。
 問題を解く前からそういう態度で向かうことが重要です。
 これが、子どもにはなかなか最初からできないことが多いです。
 当たり前です。
 自分で「そのような取り組み方」をするということは、もっともっと先の将来になって、自分で気が付くまでは、自分でできることではないと思います。
 そこで、ただ答えあわせをするということだけでなく、私たち見守る大人が、「まちがえたらきちんとバツをしてよくわかるようにしておこうね。そして、答えあわせが終わってからもう一度やり直してみよう。どこがまちがっていたのかな?」と声をかけてあげたいものです。
 バツをつけただけだから、やりなおしたものと見比べてどこをまちがえたのかがよくわかります。
 理想をいえば、同じページで見比べれるとベストですよね。
 でも、これは、問題を解いていくときから、ノートの下の部分を空けておく必要があります。本当は、そういうノート指導を願いたいものですが、「もったいないから」とか「まだ書けるから」といって、答えあわせの前にノートのページがびっしりってことが多いです。
 子どもの力をつけていくのに「もったいない」ということは、ちょっと違うように思うのは私だけでしょうか?(横道にそれました)

 まちがえた問題をもう一度やりなおすこと、それをノートにきちんと残しておくことは、自分が覚えたやり方をもう一度見直すことのできる大切な勉強だと、私は思っています。

その2・検算をノートのすみに書き、 すぐに消そうとする子どもたち
 これも、その大切さは、<その1>と同じです。
 子ども達は、検算(暗算ではできないときに書く補助計算のこと)をノートのすみっこにちっちゃく書いて、答えが出たらその筆算は消してしまう、ということが多いです。
 
 これも、「ノート指導」で低学年からきちんと習慣づけていけば、できることです。
 きっと子ども達は、「この検算は、今やっている式と答えには関係ないからすみっこで確かめる。ただ確かめるだけだから、自分がこんな計算も筆算でやらなきゃいけないのかと思われるのはいやだから、消す。・・・」といった具合でしょうか?
 その気持ちも痛いほどよくわかります。
 
 でも、それも気がついた時には次のように声かけしています。
「答えをだしていくのに大切な計算だから、こっちの広い方へ堂々と書いておいたらいいんだよ。後で答え合わせの時、その計算でまちがっているかもしれない、そのことが残しておけばよくわかるよね。」というふうに。

 
 このような子どもの「傾向」「気持ち」はよくわかります。
 よくわかりますが、やはり「まちがいはまちがいだ」として、
 「自分で」「自分を」見つめる、認めることは、「次へのステップ」を考えると、そういう「訓練」は大切だと思います。
 小さい時はわけわからずやっていても、大きくなってきたらわかる。
 大きくなってからだと、はずかしかったり面倒くさがってしなくなる・・・。
 
 そのためにも、大切な「ノート指導」だと思っていますし、その行為が「子ども自身が自分を認めていく」という大きな人間形成にもつながっていく大事なことではないかなと思います。
 
 また、一度お子さんのまるつけの様子をのぞいてみてください。
 いかがでしょうか?


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いよいよ

6年生が卒業します。


塾でも3人の子が卒業します。


門出を祝いながら

やっぱりさみしい気分。


中学校へ向かう

今の不安や希望、素直な気持ちを忘れずに

中学校での活躍を祈っています♪


がんばれ!卒業生!



また落ち着いたら遊びに来てね♪



塾も

今年の春休みはお休みにして充電。



4月、また新しい気持ちで

ひとつ学年があがった子たちと

一日一日を大切に

がんばろうと思います。



卒業式、笑顔で送ってあげましょ!

(できるかな~???)



(o^-')b