自分の子どもを教えるのって


結構むつかしいもんです。


「おとうさんが先生だと、うちでも教えてもらえていいね」



なんて、よく言われますが、



自分の子だとダメですね。


つい感情的になってしまって・・・。


「なんで、わからんのや!」


とか言っちゃって・・・。


私も自分の子にはそうでした。



それが、仕事となると、


よその子に対してだと


対応が違うのに気づきました。


それがなぜだかはなんとなく・・・。


冷静に先を見通して教えれるからかな~?


まったく違うことは確かですね。



そんなおうちの方にアドバイス・・・と思って


書いた「応援団」でした。







(2007年10月19日の記事です)

応援団 NO.16・教える時の秘訣


<教えるときの秘訣!「答えを教えちゃう」?!>
 今日はおうちの人でもできる「教える技」を伝授しちゃいましょう。
 さて、今、横でお子さんが宿題をしているとしましょう。


 やりだすのが遅かったのでイライラしてみているか、こちらで他のことをしながらでもひとり黙々とやっているか、その状況もいろいろあるでしょう

 きっと「やっとやりだした」と思っているときのほうが、見なくてもよいことに目がいってしまったり、「どうしてわからないの?」とついつい突っ込んで介入?してしまうことが多いかもしれませんね。
 私もそうでした、自分の子に対しては特に!口やかましく言いながら「あんまり言わないほうがいいに決まっている」とはわかりながら、ついつい・・・。
 そんな時に一度試してみてください。


 「答えを教えてしまうのです。」
 
 これは、私自身二人目の娘の宿題を見ているときに遊んでやってみたら、結構おもしろいじゃんって思ってしょっちゅう使っていた「手」です。
 たとえば、なかなかやりださないとき、勝手にノートにかわりに書いちゃったりするんです。 

 「やめてよ、おとうさん!」
と2年生くらいだった娘は、私の書いた字を消しました。宿題は自分でやるもんだと、子どもは絶対思っているからです。やり始めました。よしよし・・・。
 「答えがあっているかどうかわからない」と言ってきたときは、答えがあっている時は、すぐ「正解!」とだけ言ってあげます。あっているとわかれば子どもは次へ進めます。自信をもって次へ進めます。
 ちがっているときは、「ちがうねぇ」と言って、ちょっと面倒ですがどこでどうまちがえているかを確かめながら、横でいっしょに答えを書いてやっちゃいます。すると、子どもは横で見ながら自分の間違いに気づき、「わかった、わかった!」と、だいたい自分で解くことができるでしょう。
 「今と以前とは教え方がちがうから・・・。」という言葉をよく聞きますが、解き方なんていくらでもあるんですから、以前の解き方でも今のやり方でも「答え」は同じですよね。特に算数。
 答えはひとつしかない計算練習なら、極端なことをいえばおうちの人は電卓でやっちゃってもいいわけです。その答えに子どもが学校で習ってきたことを思い出しながらたどり着けれればいいわけで。


 学校で習ってきたやり方を思い出させるために「答えがあっている」ということは子どもにとって、とても大きなことなのです。解き方以上に。
 「これでどうかな?」「こうやったかな?」って子どもは忘れちゃったやり方を少しずつ思い出していくんだと思います。そのうろおぼえの頭で一生懸命思い出す作業が宿題の大切な意義だとも思います。
 正直、答えが出せればいいわけで、やり方を思い出せず、たどり着けないゴール(答え)を手探りでさまよっていては時間がどれだけあっても足りません。それを横で見ているのはそれ以上に辛い(イライラ)ものですよね。
 
 だから、すっきり、もう答えを教えちゃうんです。ドリルの後ろのページの答えを見ちゃうんです。一題一題そうしていくうちに、答えを確かめることで、子どもは自分のやり方を確かめ、はっきりさせながら自信を持っていくと思います。うちの子もよく一題一題答えを確かめながらやってました。
 
 「わからないから教えて」と言ってきたときは、いっしょに解いて答えを出してあげることです。答えをまず教えて、そこまでどうやってたどりつくのかをヒントをあげたり、もう教えちゃったりするんです。そうすれば子どもはやり方を思い出して自信をもって次へ進んでいけるんだと思うのです。
 算数の場合、やりかたや書き方を子どもが完全に忘れてしまって、にっちもさっちもいかなかときは、できれば担任の先生におうちの人が「学校でのやり方」をおたよりか何かで教えてもらうのがいいでしょう。このことは、子どもが小さいほど大切なことだと思います。
 または、「明日先生に聞いておいで」って突き放して、もうそれ以上しない!

 「だから学校での先生の話をよく聞いてくるんだよ」とひと言添えて・・・。

 わからないものどうしが妙な雰囲気の中で時間を過ごしてもあまりよいこととはいえませんよね。親子で「わからないこと」を「わからないこと」としてきちんと向き合うことが何より大切だと思います。
 担任の先生に聞きにくい時は、どうぞ私に聞いてくださいね!
 漢字の場合も同じです。ただ、最初から全部教えてしまうんじゃなく、「読みかえ(音読みと訓読み)」や「へん」「つくり」などを言ってあげたりヒントを書いてやったりすると、「あ、そうか!」って思い出す声がきけると思います。

 大切なのは、宿題をすることで「親子の関係」がよりよいものにするきっかけに・・・ということです。毎日のことですから、毎日「いつやるの!」「はやくしなさい!」「なんでわからんの!」などの会話でその関係がよくない方向へ・・・ということになってしまってはつまんないです。
 がんばり塾の帰りに「今日はこんなことをして、ここまではわかったよ」などと話しているように、担任の先生にも話していけるようになるといいですね。


 そういう意味で前号では、担任の先生との関係づくりが大切ということをお伝えしたかったのです。
 ちなみに、がんばり塾で「宿題」をやるときは、このようなやり方でやっています。「先生あっとる?」「正解!」・・・「これは?」「ちがう!」「あれ?なんでかなぁ?」「どれどれ・・・」・・・「あ、わかった!」「ここで間違えとるよ」「学校ではどうやって習ったん?」・・・なんて具合です。
 これは、ひょっとしたら親子では難しいことなのかもしれませんね。感情的になってしまったりしてね。私もなかなか自分の子どもには難しかったことですので、その点は差し引いて読み流してくださいね。


 夢のような話かも・・・?




★ 「塾だからできる」「学校だからできる」っていうことがあるのかもしれませんね。親子では、なかなかそううまくはいかないことかもしれません。私んちがそうでしたから!

 「はやく、やってしまえよ!」っていう感情のほうが先に立って、子どもの本当の悩みやわからないところをみすごしてしまうのかもしれませんね。

 このことは、何か子どもが親に言いたいこと、伝えたいことがあるときもそうかもしれません。「ちょっと、待っとって!」「あとで聞くから」と返事してしまうこと、多いですよね。気をつけたいことです。「ねぇ、聞いて」「教えて」っていってきたこと、どのくらい思い出せるでしょう。結構子どもは言っていると思うのですが、こちらは忙しさに忘れてしまうことが多いと思うんです。

 子どもから何か行ってきた時は、「お近づき」になれる「チャンス」でもあるんです。今自分がやっていることをほったらかしてでも、きちんと向き合って聞いてあげましょう。

 私は、そのことが、親子の関係で、最も大切なことだと思います。




応援団長より



※「宿題を仕上げる」というのを目的にしてしまうと


 感情的になったり、


 「早くやってしまいまさい!」・・・


 になっちゃうんでしょうね。


 「宿題」をとおして、


 親子の関係作りに利用してしまうくらいの覚悟で


 いいんじゃないかな・・・と思います。


 「へ~、そんなこと、もう習ってんのか。どれどれ・・・。」


 「あ~、そういうの大きらいやったな~!」


 とか言っちゃって、


 「いっしょに仕上げる」でいいと思います。


 

 それが、先生達のよく言う


 「宿題、見てあげてくださいね」


 ってことでしょうね。



 そりゃ、自分でさっさとやる子もいるでしょうし


 そんな子には、ときどき邪魔して


 「教えてよ~」とかいって会話したり・・・。



 宿題って、そういうふうに大人が受け取れば


 またちょっと肩の力が抜けて


 いいんじゃないかな~と思います。



なかよく、楽しく、でも毎日ちゃんと・・・。


「それができれば苦労はない」ってか、・・・(笑)


そうかもしれませんね。



現実はきびしいもの・・・ということも


わかって書いているつもりです。ハイ・・・。





子どもといっしょにがんばりましょう!






(o^-')b