頭では理解できているつもりでも


実際に目の前で、子どもたちが見せてくれる姿からは


たくさんのことを教わることがあります。



教室で教えていた頃とは


また少し違った「子どもの成長」を


見ることができるように思ったのでした。



少人数でいっしょにやっている効果でしょう。


ここにでてくるAさん、Bさんは今はもう3年生。



同じ子どもを


年度を越えて見守ることのできる喜びを


塾では教えてくれるのです。



「やっぱり、子どもってすごい!」




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


(2007年10月13日の記事です)

応援団 NO.12・計算の基礎


★ これは、もう半年も前の通信です。
  その頃のことが思い出されて懐かしい、なんだか新鮮な感じがします。私もまだまだ緊張していて、朝からもう塾のことばかり考えていてなかなか他のことがゆっくり手につかなかったことを思い出します。1時間も前から用意してそわそわしていました。

 「初心、忘れることなかれ!」ですね! 





<計算は、やっぱり基本の積み上げが大事!>
~1年生から3年生までが基礎~

 
 がんばり塾で、はじめてから2ヶ月ほどたちます。
 1年生と3年生と4年生までいっしょに勉強してきて少し気がついたことがあります。今日はそのことをお話しましょう。

 特に計算についてです。前にもお話したかもしれませんが、

 「計算については、どの子も進み方、歩み方が違うもの」ということ、

 それと、「たしざん、ひきざん、くりあがり、くりさがり、かけざん、わりざん。この並びというか、この順番に沿って子どもたちは力をつけていく」ということです。そんなことを最近教えられました。

 まず、「どの子も進み方、歩み方が違う」といことについて考えてみましょう。
 1年生のAさんとBさんは、学校で同じクラスで塾でもいっしょの時間にしています。宿題は同じことをしますが、そのあとの100題計算は、たしざんとひきざんと、やることが違います。
 

Aさんは、最初自分で「やりたい」と言って、くりさがりのひきざんに挑戦しています。はじめ慣れるまではむつかしかったですが、やりかたがわかり、頭でイメージしながら答えを出すことができるようになってきました。
 計算カードでの練習の成果もあって、ここ4回くらいで指を使うことから、式をにらんで考えることがずいぶん早くできるようになってきました。たし算が100題できるBさんを横目でちょっとうらやましそうにしていますが、「絶対100題できるようになるからね。がんばろうね。」と励ましています。Aさんも気にせずがんばろうとする気持ちが大きくなってきているようです。
 よく集中してがんばっています。これからが楽しみです。

 Bさんは、得意のくりあがりのたしざん100題からはじめました。
 慣れれてきたらぐんぐんできるようになり、先日初めて5分100題達成しました。  
 たしざんが100題できて、まだ5分の終了までに時間があまった場合は1番最初の問題にもどってひきざんをします。
 たとえば「8+6」であれば「8-6」のようにひきざんをしていきます。「3+9」なら「9-3」と大きいほうの数から小さいほうの数をひいて計算し、答えをはじめに書いた答えの横に書いていくのです。
 今、Bさんは、その100題のたしざんのあとのひきざんへの頭の切り替えを練習しています。ときどき「う~ん・・・」と言いながらつまってしまうこともありますが、よく集中して続いています。よくがんばっています。

 この二人だけをみても、たしざんとひきざんと、それぞれの目標をもってがんばっていることがおわかりでしょう。
 そうなんです。たしざんにしろひきざんにしろ、数の概念を頭の中で構築していくのには、その子その子によって違うということがよくわかります。こちらが教えられます。

 そして、3年生のCくんの勉強をみてみると、「たしざん」「ひきざん」「かけざん」「わりざん」の順で計算のピラミッドが出来上がっていっているのがよくわかります。今、C君は学校での勉強で「2桁×2桁」のかけざんの筆算をやっていますが、ここでは、2年生でやる「かけざん」と位どうしの「たしざん」から成り立っています。
 そして、Cくんが100題でがんばっているのは、「あまりのあるわりざん」です。これは、2年生で習う「かけざん」と「くりさがりのあるひきざん」から成り立っています。

 このように、基本は「たしざん」と「ひきざん」が土台に大きくあって、その上に「くりあがり」「くりさがり」があって、その「たしざん」の上に「かけざん」が、そして「かけざん」と「ひきざん」の上に「わりざん」がのっかっているということができるのではないでしょうか。

<計算ピラミッド>
 こんなことは、ここで書くまでもなく十分わかっていると思うことですが、実際の目の前で塾の子達を見ていて感じたことは、「本当のことだった!」みたいな感動を覚えました。そうすると、ひとりひとりのこの先歩むべき道がはっきりと見えてくるようで、自分でもびっくりしています。
 頭でわかっていることと、実際に目の前でわかってくることとでは、ずいぶん違うんだなぁと今さらながら勉強させられました。

 このように、計算の力を考えるときに、できなかったり、つまずいたりしたときには、ひとつ前に戻って復習を重ね、次の段階へいくという歩みを踏んでいかなければいけない。
 つまり、先を急ぐのであれば、まずひとつ戻ってできるようになってから進んだほうが早いし、確実であるということですよね。そして、4年生からは、3年生までに習ったことを土台にして、つまり「計算ピラミッド」のどこからでも計算できるように応用されていくということです。ですから、今、塾の子供達がやっているひとつひとつのことは、とても大事なことなんだなと改めて実感しました。  
みんな、がんばろうね!


★ あたりまえのことをただ自分の言葉で書いてみたというところでしょうか。でも、その「あたりまえ」のことが、自分の目の前で見せられると感動です。「すげ~!」って思います。
 それは、今でも同じです。いつも、子ども達のがんばりと笑顔とやる気に感激の連続の毎日です。
これが、私が子ども達からいつももらっている「元気のもと」です。
 
★ この頃と今を比べてみると、子ども達の計算力はすごいアップしていますね。特にこのとき1年生だったAさん、Bさんは、2年生になってぐぅ~んと伸びました。学年もひとつあがり、クラスは別になりましたが、この成長は、大人では考えられないくらいのものですね。(きっと、すでに私はぬかされています。)
 それだけ2年生、3年生あたりでの伸びは大きいのでしょうね。今読み返して、びっくりするくらいです。
 それだけ、この時期の学習は大切なんでしょうね。今更ながら考えさせられます。
 その子その子の能力と意欲を大切にしながら、ちょっと一歩前の課題を考えていく・・・。
 その子の学習を見守っていくのに大切なことだなぁと改めて思いました。


応援団長より


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子どもが伸びるとき、その時期は


もちろん、その子によって違います。


当たり前のことですが、ついつい忘れてしまうことがあります。



塾での、その日、そのときを大事にしながら、


次へのステップや課題をうまい具合に与えながら伸ばしていく・・・。


その「少しずつ」の成長を見逃さないように


人数は増えても「一対一」の関係作りは大切なことだなと


いまさらながら思います。




・・・充電完了!


来週からの塾が楽しみになってきました♪



3学期もまたいっしょにがんばりましょう!








(o^-')b