(2007年10月1日の記事です)
応援団 NO.3・宿題をするということ2
そんな保護者の皆さんへ、
<宿題をするということ(その2)>
■ 「厳しさはやさしさである。教育とはそういうものである。」(前号より)
「きちんとさせることはきちんとさせる」・・・そのことも教わったのでした。
NO.2では学校の担任先生の立場からの話に
かたよってしまいましたね。
今日は、もう少し具体的な『宿題のやりかた』について
お話することにしましょう。
さて、それでは、どうやって子どもに宿題をさせるか?!
それがおうちの方にとっては大事にしていきたいところでしょうし、
一番悩むところでもあり気になるところではないでしょうか。
私は、これまでたくさんの子どもたちの宿題をみてきて、
おうちの人が一番の家庭教師であると思っています。
一番身近にいるおうちのかたの接し方で、
宿題(内容理解と習慣)でつく力が変わってくる
といっても言い過ぎではないでしょう。
私の教師としての経験からも、
ひとりの親としてもそう思います。
がんばり塾では、その『宿題』を中心に勉強していくわけですから、
なんだか矛盾しているように聞こえるかもしれませんね。
実はそこんところが「がんばり塾」の「ねらい」でもあるのです。
「なかなか帰ってきてからすぐにやることはむつかしい。」
「自分からすすんでしない。」
「たくさんありすぎて、家のものでは手に負えない。」
そんな、おうちの方のお悩みを解決するために、
少しでもお手伝いできればというところが、
『がんばり塾』の方針です。
少しでも忙しいおうちの方の力になりたいなと考えました。
ですから、何か塾のない日やお休みのときに、
お子さんのことでお気づきのことがありましたら、
個人連絡ノート『がんばる子』に書いてお知らせください。
よいことも、わるいことも。
よいところを中心に私との会話に活かせていけると思っていますので。
どうぞお気軽にメモしていってください。
お子さんの成長記録にもなりますね。
お願いします。
話があちこちしてしまいました。もとにもどって・・・。
<宿題のさせ方>
やる時刻、やる場所はいつでもどこでもいいでしょう。
私はそう思っています。
よく「帰ってからすぐに宿題をしましょう。」といいますが、
それができるにこしたことはありません。
でも、習い事や遊びに占領され、
なかなか思うようにいかないのが現実です。
だから、私は「いつでもよい」と思うようになりました。
・・・というのは、そのおうちおうちによって、
子どもの放課後の過ごし方はちがうものですよね。
すぐに外へ友達と遊びに行く子、そろばんへ行く子、
習い事がたくさんつまっていて夜まで宿題ができない子、
スポーツ少年団などで夕食間際まで帰ってこない子、
夕食のあとに習い事がある子・・・さまざまです。
それはそれでいいと思うのです。
ただ、それではいつさせるか?
それをおうちの人の都合と子どもの予定をつきあわせて、
「いつならいっしょにできるか」を相談することです。
それが大事です。
そして、約束の時刻が決まったら、
何をおいてでもいっしょにすることです。
ひょっとしたらおうちの方のほうが後から予定が変わって・・・
なんてことのほうが多いかもしれませんよね。
でも、必ずいっしょについてあげることです。
できれば何かをしながら・・・ではなく。
そういう時間を子どもといっしょに持つことです。
まずはそれをめざしたいものです。
宿題をやる場所は、
台所の机でもリビングの机やこたつでもいいと思います。
特に小さい学年の子どもは・・・。
自分の部屋があり、自分の机でひとりで・・・なんてのは、
小学生ではなかなかむつかしいものです。
なぜか?子どもはまだ幼く、ひとりで部屋で過ごすということは
結構こわかったり遊んじゃったりしてしまうからです。
ですから、おうちの人といっしょに気楽に宿題に向かえる、
そういう空間が子どもにとって一番いいんだと思います。
「おうちの人といっしょにいれる空間」ほど
子どもにとって安心できる場所はないと思うのです。
また、すぐ近くにいるので、
子どもはわからなかったらすぐに聞くことができます。
ヒントをもらって答えをだして子どもは安心できる。
親はどこでつまづいているのかがはっきりとわかり、
次の時にできるかどうか確認することができる。
そして、そういう時間の積み重ねが、
実は親子の関係「絆(きずな)」を深めていくことになるのです。
ついつい自分の子だと、
「なんでわからんの!」と感情的になってしまいがち。
私もそうでした。
「早く、早く!」「次、次!」と言われ続けては、
大切な子どもの【やる気】も失ってしまうことは
よく考えればわかることですよね。
そのことをいつも気をつけて接することを、
大人は忘れてはいけないと思うのです。
そして、聞いてきたときは自分のしていることをやめて、
きちんと答えてやることです。
その機会は絶対のがしてはいけません。
「どれどれ?」と横について見てあげましょう。
ヒントをあげましょう。
(つづく)
★ 子どもへの接し方ほど、難しいものはありませんね。
でも、ひとつひとつ会話・対話し、
約束したら必ず守らせるということは
大人の大事な役目だと思います。
決して子どものせいにしないように。
結局は、子どもが親の時間や仕事の都合に合わせるしかないのですから。
いっしょによい方法を考えながら、がんばりましょう!
この年末に、1年前の自分の文章を振り返ると、
「あんまり成長してねぇな~」なんて思っちゃいます。
この頃は、
「書きたくて書きたくて」
「通信出したくて出したくて」の日々でした。
ちょうど、この頃でした、小説を書いたのも・・・。
まさか1年後、
こんなことになるとは思ってもみませんでしたが。
やっぱり「書くこと」が好きなんだなぁと
あらためて思います。
(o^-')b