謝罪と訂正のお知らせ
申し訳ございません、こちらの記事で触れている小林みちひろ市議ですが、今回の都構想に反対した上で、「一度大阪市を解体してしまっては元に戻すことは出来ない!!だからこそ都構想に反対しなくてはならない!!」という趣旨の発言をしていたようです。私自身が勘違いをして訂正前の記事では、小林市議が都構想に賛成していると書いてしまっていたので、修正しておきました。申し訳ございませんでした。

先日、藤井聡さんが、超人大陸で大阪都構想の話題について触れていました。
【H27/02/16 超人大陸】藤井教授の大阪都構想を考える
内容としては、「「一度やって、ダメなら元に…」は絶望的に難しい」とのことです。これについては全く同感です。
以前書いた記事(『安倍&橋下言論封殺改憲コンビ!!』)でも解説しましたが、もともと大阪都構想というのは、大阪府知事になった橋下が、王様になれたと思ったら(地方議会の長は、地方自治において国会議員などよりずっと強い権限を持っています)、自分よりも強い権限が大阪市長にあると知り、それが気に入らず潰してやろうと思ったことがことの発端であると言われています。
そもそも『都構想』は2008年に橋下さんが知事選に当選して“大阪の王様”になれたと思ったら、足元に“大阪市長”というもう一人のもっと強い王様がいて、何かにつけてタテついてきた。それで頭にきて、大阪市をなくしてしまえと思ったのが出発点です。『都構想』というのも“印象操作”で、実体は大阪市の解体、府への吸収なんですよ。でも、いまさらこんなこと表立って誰も言えない……
さらに、もう一度5つの特別区を大阪市に統合するためには、大阪府の議会で決定しなければならないであろうことを考えるなら、まさに藤井聡さんが言うように、「「一度やって、ダメなら元に…」は絶望的に難しい」ことは明らかでしょう。さらに、この動画の中で藤井聡さんは、東京市を23の特別区に分割した東京を例にとっていますが、東京と大阪では、特別区の住民数の割合が全く違うので(東京都民の特別区内の住民数は7割、今回の住民投票が可決された場合大阪の特別区の住民数の割合は3割)、議会での承認のハードルの高さでいえば、一度分割した特別区をもう一度市に統合するのは大阪の方がはるかに難しいでしょう。
ある大阪の市議会議員は大阪都構想に関して次のように述べています
toronyan
@toronyan_s
2/23(月)VOICE
小林議員 @kobamichi
「一回やってみたらええやん。アカンかったらもっかい大阪市戻したらええがな」
アカンねん。
大阪市を無くして特別区にする法律は今回出来たけど、特別区から大阪市に戻す法律ないねん
ある意味で、TPPと非常に似ている状況かもしれません(消費税増税とも)。TPPも交渉参加前には、「一度、交渉に参加してみて、日本にとって不利な条件だったら抜ければいい」などと賛成派は詭弁を述べていましたが、現在のところ、TPPで日本が不利になるという情報は山ほど出ているのに、一向に「TPPで日本がこんな有利な条件を勝ち取った!!」という報道は目にしたことがありません。「不利になる材料は山ほどあるのに、有利になる条件は一つもないのであったら、さっさと抜ければいいのでは?」と思いますが、それまで散々「不利になったら抜ければいい」と言っていた連中は、「よし、どうやら、TPPに入っても日本にはメリットが無さそうだから抜けよう!!」などとは決して言いません。
「TPPに入っても日本はそれほど不利にならない!!」「TPP交渉で、日本は意外と頑張っている!!」などと言って、TPP反対派を批判しているキチガイもいるようですが、そのような連中からも、「TPPに入ることで、日本にとってこんなメリットがある!!」という反論は全く聞かれません。
彼らの言いたいことは、つまり「TPP反対派はTPPに入ると日本は100のダメージを受けると主張していたが、実際には日本の交渉担当者が頑張っているお蔭でダメージを80くらいに出来そうじゃないか!!全くTPP反対派は間違っている!!あいつらは売国奴だ!!似非ケインジアンだ!!」ということらしいのですが、この論法が如何にキチガイじみているかはあらためて説明するまでもないでしょう・・・
まあ、なんにしても、今回説明したかったことは、大阪市解体にしても、TPPにしても、消費税増税にしても「一度やってみてダメだったら元に戻せばいい」という論法は全く現実の政治の状況を全く無視した非現実的な妄言に過ぎないということです。
↓応援よろしくお願いします(σ≧∀≦)σイェァ・・・・・----☆★

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申し訳ございません、こちらの記事で触れている小林みちひろ市議ですが、今回の都構想に反対した上で、「一度大阪市を解体してしまっては元に戻すことは出来ない!!だからこそ都構想に反対しなくてはならない!!」という趣旨の発言をしていたようです。私自身が勘違いをして訂正前の記事では、小林市議が都構想に賛成していると書いてしまっていたので、修正しておきました。申し訳ございませんでした。

先日、藤井聡さんが、超人大陸で大阪都構想の話題について触れていました。
【H27/02/16 超人大陸】藤井教授の大阪都構想を考える
内容としては、「「一度やって、ダメなら元に…」は絶望的に難しい」とのことです。これについては全く同感です。
以前書いた記事(『安倍&橋下言論封殺改憲コンビ!!』)でも解説しましたが、もともと大阪都構想というのは、大阪府知事になった橋下が、王様になれたと思ったら(地方議会の長は、地方自治において国会議員などよりずっと強い権限を持っています)、自分よりも強い権限が大阪市長にあると知り、それが気に入らず潰してやろうと思ったことがことの発端であると言われています。
そもそも『都構想』は2008年に橋下さんが知事選に当選して“大阪の王様”になれたと思ったら、足元に“大阪市長”というもう一人のもっと強い王様がいて、何かにつけてタテついてきた。それで頭にきて、大阪市をなくしてしまえと思ったのが出発点です。『都構想』というのも“印象操作”で、実体は大阪市の解体、府への吸収なんですよ。でも、いまさらこんなこと表立って誰も言えない……
さらに、もう一度5つの特別区を大阪市に統合するためには、大阪府の議会で決定しなければならないであろうことを考えるなら、まさに藤井聡さんが言うように、「「一度やって、ダメなら元に…」は絶望的に難しい」ことは明らかでしょう。さらに、この動画の中で藤井聡さんは、東京市を23の特別区に分割した東京を例にとっていますが、東京と大阪では、特別区の住民数の割合が全く違うので(東京都民の特別区内の住民数は7割、今回の住民投票が可決された場合大阪の特別区の住民数の割合は3割)、議会での承認のハードルの高さでいえば、一度分割した特別区をもう一度市に統合するのは大阪の方がはるかに難しいでしょう。
ある大阪の市議会議員は大阪都構想に関して次のように述べています
toronyan
@toronyan_s
2/23(月)VOICE
小林議員 @kobamichi
「一回やってみたらええやん。アカンかったらもっかい大阪市戻したらええがな」
アカンねん。
大阪市を無くして特別区にする法律は今回出来たけど、特別区から大阪市に戻す法律ないねん
ある意味で、TPPと非常に似ている状況かもしれません(消費税増税とも)。TPPも交渉参加前には、「一度、交渉に参加してみて、日本にとって不利な条件だったら抜ければいい」などと賛成派は詭弁を述べていましたが、現在のところ、TPPで日本が不利になるという情報は山ほど出ているのに、一向に「TPPで日本がこんな有利な条件を勝ち取った!!」という報道は目にしたことがありません。「不利になる材料は山ほどあるのに、有利になる条件は一つもないのであったら、さっさと抜ければいいのでは?」と思いますが、それまで散々「不利になったら抜ければいい」と言っていた連中は、「よし、どうやら、TPPに入っても日本にはメリットが無さそうだから抜けよう!!」などとは決して言いません。
「TPPに入っても日本はそれほど不利にならない!!」「TPP交渉で、日本は意外と頑張っている!!」などと言って、TPP反対派を批判しているキチガイもいるようですが、そのような連中からも、「TPPに入ることで、日本にとってこんなメリットがある!!」という反論は全く聞かれません。
彼らの言いたいことは、つまり「TPP反対派はTPPに入ると日本は100のダメージを受けると主張していたが、実際には日本の交渉担当者が頑張っているお蔭でダメージを80くらいに出来そうじゃないか!!全くTPP反対派は間違っている!!あいつらは売国奴だ!!似非ケインジアンだ!!」ということらしいのですが、この論法が如何にキチガイじみているかはあらためて説明するまでもないでしょう・・・
まあ、なんにしても、今回説明したかったことは、大阪市解体にしても、TPPにしても、消費税増税にしても「一度やってみてダメだったら元に戻せばいい」という論法は全く現実の政治の状況を全く無視した非現実的な妄言に過ぎないということです。
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