広島ひとり旅 2日目 | 本がともだち

本がともだち

本とのつきあいについての徒然
時々ロードバイクのことも。

広島2日目です。

オサレホテル(そんな名前ではないんですけど)はネットで朝食付きのプランを予約したのですが、これも大当たり!
ブッフェ方式で和洋揃っていましたが、パンもフルーツもスクランブルエッグも美味しい~ドキドキ
食べるものに恵まれると、それだけで幸せになれます。




平和記念公園まで路面電車に乗って行くと、「原爆ドーム前」という停留所で下車、いきなりドームを目前にしました。

広島には世界遺産が2ヶ所。

安芸の宮島・厳島神社の大鳥居が立つ全面の海、原始林の茂る弥山を含む島の14%が1996年に世界文化遺産として登録されました。
同年には広島平和記念碑、通称「原爆ドーム」も登録。
“二度と同じような悲劇が起こらないように”との戒めや願いをこめて、アウシュヴィッツなどと並び「負の世界遺産」と呼ばれています。

$本がともだち-ドーム正面



ここから始まる、広島平和記念公園内の見学は……思っていたよりも、堪えました。


原爆詩人と呼ばれる原民喜、峠三吉の碑や学徒動員や義勇隊などで犠牲となった人たち・地区住民の慰霊碑などを見るにつけ、今は公園になっているこの地で暮らしを営んでいた人たちがいたのだなぁ……などと思うと、胸に迫るものがありました。

修学旅行シーズンということもあってか、広島平和記念資料館は小中学生がたくさんいました。
きゃぴきゃぴしているアホな子(失礼)もいましたが、真面目にパネルを見る子も大勢。
真剣に見るとかなり重い気持ちになりそうだったので、周りにちょっとにぎやかな子供がいるくらいがちょうどいいかも知れないなぁ……なんて思いながら見学しました。

見学途中でわたしに「ぜひ読んで下さい」と小冊子を下さったおじいさんが、真剣な表情で「広島の事を知って下さいね」と子供たちに折り鶴を配っていたのが印象的でした。





さて、気分を変えて。


再び路面電車に乗ってJR広島駅へ行き、そこから呉に移動。

呉には2004年まで現役で活躍していた潜水艦「あきしお」が海上自衛隊呉資料館・通称『てつのくじら館』に隣接展示されていて、資料館3階部分から艦内に入って見学ができるのです。


$本がともだち-あさしお


有川浩の『クジラの彼』『海の底』を読んで潜水艦に興味津々、横須賀に見学に行こうよ~! などと友達を誘ったり、海自隊員の旦那持ちの友人にいろいろ話を聞いたり。
と言っても、奥さんにさえ話さないという守秘義務があるので全く情報らしい情報は無しなんですが(笑)。

お隣の戦艦大和の博物館『大和ミュージアム』は入館料500円にもかかわらず、人がたくさん吸い込まれて行きます。
無料のこちらは閑散としていて、あれれれ……?
まぁ独り占めもいいかもね☆


ここで初めて知ったのですが、海上自衛隊の重要任務に「掃海」というのがあるのだそうで。
読んで字の如く、海のお掃除です。
第二次世界大戦時に日本近海に敷設された機雷を捜索して排除あるいは処分するのです。
これは戦後60年以上経った現在でも続けられているそうです。
そして湾岸戦争時もペルシャ湾での掃海に尽力したとか。
海の安全を守ってくれているのですね……感謝。

わたしひとりしか見学者がいなかったので暇を持て余していたのか、館員のおじさまが機雷の仕組みを非常に詳しく説明してくれました。
知ってどうする知識(笑)ですが、なかなか興味深かったです。




そんなこんなの海上自衛隊の仕事を勉強した後、上の階に移動すると、待っていました! の潜水艦コーナーです☆


$本がともだち-艦内洗面

潜水艦内の洗面所とトイレのモデルルーム(?)狭い!

$本がともだち-あさしお艦内ベッド


こちらはベッドルーム。
三段ベッドの上下幅は50センチくらいでしょうか……部屋自体もめちゃ狭!

潜水艦内の模型や隊員たちの勤務表(24時間3交代制)、食事の献立表などが展示されています。
以前どこかで「海の上(あるいは中)では曜日感覚がなくなってくるので、海自では金曜日は必ずカレーが定番メニューとなっている」というのを読んだことがあるのですが、ここに展示されている献立表でもやはり金曜はカレーでした。




そしていよいよ本物の潜水艦へ。


$本がともだち-艦内


ここは居住空間の通路で、左側がベッドルームです。いくつか並んでいますが75人が3交代制と言うことは、ベッドは25?
艦長室は別にありましたが、そこもめちゃ狭・1人分のベッドと机と椅子があるくらいでした。



潜望鏡のある部屋に行くと係員のおじさまが潜望鏡を覗かせてくれたので、ついでにいろいろ質問しました。
酸素はどうなっているんですか? とか、長くてどのくらい潜ってるんですか? とか。
普通の人なら1週間いたら精神的にやられる、という話を聞いて『海の底』はちょうど限界ギリギリな話だったんだな~とか、子供だったからまだ大丈夫だったのかな~とか頭の片隅で感心しつつ……。
なので、潜水艦に乗るにはかなり厳しい適正検査があるのだとか。
冬原と夏木はそれを乗り越えた人たちなのね! なんて、キャッ音譜(バカ)

酸素は循環させて利用するので、生活臭があれこれ混じってものすごい臭いになるのだという話に、『クジラの彼』で主人公が「目に刺さる臭い」と言っていたのを思いだして思わず笑ってしまいました。


なんにせよ、自衛官は大変な仕事をしているのだなぁ……としみじみ感心しました。
ああ、楽しかったo(^▽^)o



大和ミュージアムにも行きましたが、こちらは戦艦大和の詳細よりも呉の歴史の展示の方が多かったような……?
それでも、知らなかった事をたくさん知ることができてよかったです。



晴れ女なので、両日ともとてもいい天気で暖かでした。
念のため持って行った革ジャンが無駄に(笑)。
とにかく見たいところ全部! と欲張って回ったので、忙しかった~。


宮島は満潮時(こだわってる)に、そして岩国とか尾道も行きたい場所なので、また行きます!