読破は28冊! | 釣り師カッチャンの読書リスト NO LIFE NO FISHING

読破は28冊!

5月末で28冊読破です。

 

今回は 島田雅彦 さんの  「虚人の星」 です。

 

2016年毎日出版文化賞 70回目の受賞作品です!

 

 

内容・・・・・・・・・・

  小学生のとき父に置き去りにされた星新一は、自分の中の七つの別人格に苦しめられてきた。一方、自由民主党の議員、松平は四十四歳の若さで首相に就任。血筋と顔立ちだけが取り柄の傀儡首相と思われていたが、ある日米大統領もうならせる名演説を披露して周囲の度肝を抜く――。
七つの人格をもつ二重スパイと、血筋だけが取り柄の三代目首相。交互に明かされる諜報と政権の秘密。二人が交差する時、日本の命運が決まる。国家の自殺を食いとめることはできるのか?

 

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  この本は、中国との付き合い方を幾通りかのパターンで提示している。又日本が直面している外交上の問題は、近くの隣人、韓国、北朝鮮、中国、ロシアとどのように付き合ってゆけるかにある。日本は過去に遣隋使、遣唐使の時代から、漢字をはじめ、さまざまな中国の文化を導入してきたが1930年代から中国と敵対するようになり一歩間違えれば、日本と中国との間の軍事的衝突も起こり得る政治的緊張状態といえる。

 国家、政治、陰謀、虚偽、真実。複雑な現実を

・中国は米国とは戦わない

・中国はやがて日本を支配する。

・米国は日本を盾に戦わず生き延びようとする

・20年後は軍事も経済も世界を中国が席巻する

・自己中心の国それが→中国

との作家の壮大なほら話に、今日の北朝鮮のミサイル発射の「現実」を私たちは生きているから尚更心をとらえられた。