10冊目も楽しかった! | 釣り師カッチャンの読書リスト NO LIFE NO FISHING

10冊目も楽しかった!

今年度の10冊目は

 

伊集院 静 さんの 「ノボさん」 です。

     小説 正岡子規と夏目漱石

 

解説より・・・・・

  第18回司馬遼太郎賞受賞! 
静かに、熱く、必死に生きる。子規と漱石。この出逢いがなければ、「私たちの小説」は生まれなかった。
 「ノボさん、ノボさん」「なんぞなもし」
明治二十年。新時代の躍動とともに、ノボさんこと正岡子規は二十歳を迎えた。
アメリカ渡来のべーすぼーるに夢中の青年は、俳句・短歌・小説・随筆、あらゆる表現に魅入られ、やがて日本の文芸に多大な影響を及ぼす存在となる。
子規は常に人々に囲まれていた。友人、師、家族から愛され、子規もまた彼らを慕った。
そしてこの年、東京大学予備門で運命的な出会いを果たす。同じく日本の文学の礎となる、金之助こと夏目漱石である。
 志をともにする子規と漱石は、人生を語り、夢を語り、恋を語った。明治三十五年、子規の余命が尽きるまで、誰もが憧れた二人の交際は続く。
子規と漱石の友情を軸に、夢の中を走り続けた人、ノボさんの人生を描く。
 小説家・伊集院静がデビュー前から温めていたのは、憧れの人、正岡子規の青春。
野球と文芸に魅入られた若者の姿は、伊集院静の青春そのものだった。
 三十年にわたる作家生活の中で、ずっと憧れ、書きたかった。書かなければ、先には進めなかった。

 

 

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 明治時代の気風がほのぼのと表されこの本も一気読みしました。

 

すがすがしさが残るとともに、健康・友・親子・夢・青春・人生をふと振り返る一冊でした。