22冊読破。 | 釣り師カッチャンの読書リスト NO LIFE NO FISHING

22冊読破。

22冊目の読破です。

今回は  有栖川有栖 さんの 「妃は船を沈める。

昨年のミステリ評価の15番目の推薦らしい。



内容・・・・
 「妃」と呼ばれ、若い男たちに囲まれ暮らしていた魅惑的な女性・妃沙子には、不幸な事件がつきまとった。友人の夫が車ごと海に転落、取り巻きの一人は射殺された。妃沙子が所有する、三つの願いをかなえてくれる猿の手は、厄災をももたらすという。事件は祈りを捧げた報いなのだろうか。哀歌の調べに乗せ、臨床犯罪学者・火村英生が背後に渦巻く「欲望」をあぶり出す。


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傑出した作品、という訳ではないが。
このレベルの作品をコンスタントに創作できる、というのはさすがだ。年間のOもシラサが20番に入ってくるのは毎年のこととはいえ著者のミステリに大きな当たりはずれがないから。また当初意図しなかったという凝った構造もまた、ミステリの遊びの一つでコンパクトだが、本作も安心して読めたし、楽しめた。