今年度は66冊で読み切りです! | 釣り師カッチャンの読書リスト NO LIFE NO FISHING

今年度は66冊で読み切りです!

今年度の最終読書は前回からの読破で

    水上 勉  さんの   「その橋まで」  です。

   
 
内容は・・・・・
  殺人犯として刑に服し、17年振りで娑婆に出てきた名本登。仮釈放を許され
 自由の身になったとはいえ、厳重な保護観察を受け、微罪でも起こせばたち
 まち刑務所に逆戻りだった。木工職人として社会復帰の道を踏み出した彼に
 ひょっとした成り行きから「婦女暴行殺人の容疑」がかけられ・・・・。
  仮釈放者が、仮面を被って犯罪を重ねているのではないか-----警察は前
 科者の名本に疑惑を深め執拗に追及する。
  犯罪者の更生の苦しみと犯罪の虚実を探り獣性と仏性を内包する人間の悲
 しみを描く社会小説。
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*後半に「人間の更生」に関する各方面からの意見披露の場面が設定され
 ・医学科学者の立場から人間性・社会性と学校教育のあり方への意見
 ・和尚の保護司からは、環境で中々厳しい世の中だがそれに負けずしっ
 過ごす者も多い。構成しずらいが一歩一歩見守ることが・・・・・・。
 ・保護観察責任者からは・・・・・・
 ・警察・監察よりは、再犯の確立・動機から現状は生ぬるい・・・・の表現に参加
 者より失笑が・・・・。
 ・更生された方々の意見は出所時の世間の大変化・相談者への遠慮・旧仲間
 の誘い等色々あるが本人の心にもう一つ寄りかかる・・が有れば・・。
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  *まとめとして、人間は環境悪に弱く流され易い。今日の世は政治も風俗・科
  学も人間の事を考えず、又価値観が変わり人が物に負けている時代。
   しかし人間にはまだ心・慈悲に泣く心の和泉・鬼の代わりに仏が有り他人
  へ感謝が示せる人々が大多数や!・・・・・・・。
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*今年度も読書による「至福の一時」を過ごせました。

感動・感謝・幸福感・反省・明日への力・・・・有難う。感謝!・・・・・・